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2006.05.08

トラックのナットの締め直し規制というが

毎日新聞より「車輪脱落事故多発:大型車タイヤの点検強化 国交省方針
国土交通省は省令で定める「自動車点検基準」を今夏にも改正することを決めた。新たに日常・定期点検の項目を増やす方針。
問題になっている車輪脱落事故は、車軸にタイヤが二重についている「ダブルタイヤ」方式の大型車で、走行中に車軸とハブをつなぐボルトが破損するもの。
点検に問題があるとみられ、従来は点検項目として挙げていなかったナットの締め具合を、新たに点検項目とするほか、走行50~100キロごとにナットを締め直すことを規定するという。
いくら何でもこのニュースはちょっと信じがたいです。他の新聞にはこの記事が出ていません。
走行50キロ~100キロごとにナットを締め直すというのは、高速道路のSAごとに締め直すという意味で、停めるところもありゃしない。
80キロで6時間走行すれば480キロつまりは東京大阪間で一晩で走っています。
それを、5回とか10回のナットの締め直しが本当に必要であれば、それは道路を走ってはいけないということだろう。
トラック輸送を止めてしまえというのならまだ話が分かる。
どこをどうやれば、ここまで非現実的な方針が出てくるのだろう?

5月 8, 2006 at 07:09 午後 国内の政治・行政・司法 |

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コメント

500~1000キロならまだ分からないでもないですが…

投稿: Tiger | 2006/05/09 1:15:39

>500~1000キロならまだ分からないでもないですが…

そうですかねぇ?
打検を500キロ~1000キロなら分からないでもないですが、締め直ししなければならないというのはヘンですよ。

その程度で緩む可能性があるということでしょうからね。
そもそもネジというのは実用上十分な範囲で自然には緩まない、緩めるときに容易に緩むという条件で出来ています。

それが実用レベルで自然に緩むというのであれば、積極的なゆるみ止め(クラウンナットの使用など)をするべきです。

なんか一種の精神論としか思えないんですよね。

    昨年1月から今年3月にかけて同種の事故が92件発生、
    9人がけがをしていたことが新たに判明した。
    うち70件はトラックやトレーラーなどの貨物運送車両だった。

と言うのですが、それが「50~100キロ以上走ると緩むのか?」という問題でしょう。
つまり、もっと根本的な問題があるのに「締め直せばよい」となっているのではないか?
と強く疑っているのです。

機構的にほぼ同じバスでは打検を毎日していますが、締め直しはしていない。
ということは事故はおそらくは過積載とか日常点検をしていないとかだろうと想像しているんですがねぇ。
「点検しろ」と指示したが効果無かったから締め直せではちょっと能がないと思うところです。

投稿: 酔うぞ | 2006/05/09 1:47:29

というか、このニュース、なんか、どこか間違っているという可能性があるのじゃないのかと。

投稿: Tiger | 2006/05/09 2:39:22

国交省の出した通知には、「走行50~100キロごとに」なんて言葉はないんだよねー。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/09/090428_3_.html
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/09/090428_3/01.pdf

で、使われているホイール・ボルト・ナットも、JIS方式・ISO方式の2種類あって径もM20,M22,M24と間違いやすいみたい。その辺に原因のひとつがあるのかも。

投稿: 昭ちゃん | 2006/05/09 8:57:08

どもども、あががとうございます。

>国交省の出した通知には、「走行50~100キロごとに」なんて言葉はないんだよねー。

そらそうでしょうね。
毎日新聞しか書いていないのも当然か?

しかしねぇ、そもそもホイールナットが緩むということ自体に問題があると思うんですよね。
「締め直す必要があるのだ」というのがヘンなんじゃないのか?

「間違えるな!」なら納得するけど「正常なナットも緩む」のなら抜本的な対策が必要となります。

構造としてはほとんど同じバスではどうするんでしょうかね?
何かがおかしいという感じは残るなあ。

投稿: 酔うぞ | 2006/05/09 12:23:41

そのうち、毎日新聞に小さく訂正記事が出たりして(笑

投稿: Tiger | 2006/05/09 13:07:53

>「正常なナットも緩む」のなら抜本的な対策が必要となります。

ホイールが薄くて、締めて時間が経って馴染んでボルトが緩む?。まさかねーー。

>構造としてはほとんど同じバスではどうするんでしょうかね?

バスでもあるらしいですよ。国交省のを読むと。

ほんと、どうするんだろう。

投稿: 昭ちゃん | 2006/05/09 17:13:56

毎日新聞の記者は,2006/05/09 08:57:08付の「昭ちゃん」さんの紹介された国交省の通知・指示URLにある,『車輪の脱着後は一定距離走行したらホイール・ナットを規定のトルクで増し締めすること』のことを記事にしたのだと思います。しかし,この通知文を文字通りに読めば,「走行50~100kmごとに」ではなく「車輪の着脱後一定距離走行後に」であって,全く意味が異なることがわかります。つまり,国交省が指示したのは「増し締め」ではなく「初期なじみの直し(ただし,ほとんどの場合は締め増すことになる)」です。
これは,設計の問題ではなく整備の問題であり,

・初期なじみも考慮して,正しくトルク管理をせよ
・定期的に点検,整備をせよ

と,至極当然のことを指摘しているに過ぎず,「昭ちゃん」さんの紹介された資料URLの「(参考5) 諸外国での車輪脱落事故への対応」の【英国運輸省による注意喚起の主な内容】に以下のように明快に書かれています。

・最初にホイールを固定した後で、初期なじみが起こる。この初期なじみを直すために、推奨されたトルクで増し締めをするべきである。
・車両を動かさなくても、ホイール・ナット、ボルトが回転しなくても、初期なじみは起こる。ま、ナットの回転やボルトからの脱落を防いでも、ホイールと、ホイール・ボルト、ナット等の固定装置の摩耗は起こり得る。従って、他の緩み防止器具を使用したとしても、従来通りの整備を怠ってはならない。

結局,毎日新聞の記者と管理者の不勉強と思い込みが原因の「誤記事」であると言えます。

投稿: TuH | 2006/05/17 2:25:36

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