弁護士欠席事件
朝日新聞より「山口・母子殺害の上告審、弁護人欠席で弁論延期」
この問題は、法律や裁判に興味のある人たちの間で大いに議論されていますが、元検弁護士のつぶやきさんの記事「極めて遺憾(光市母子殺害事件上告審)」に詳細な分析と判断が出ています。
モトケンさんの記事は、元文、追記、さらに追記、もうひとつ追記、決定的追記と実に4回に渡って事情を探っています(さすがに元検察でしょうか?)これをわたしの理解でトレースしてます。
この問題は、法律や裁判に興味のある人たちの間で大いに議論されていますが、元検弁護士のつぶやきさんの記事「極めて遺憾(光市母子殺害事件上告審)」に詳細な分析と判断が出ています。
モトケンさんの記事は、元文、追記、さらに追記、もうひとつ追記、決定的追記と実に4回に渡って事情を探っています(さすがに元検察でしょうか?)これをわたしの理解でトレースしてます。
元記事
最近、同事件の弁護人に、松本智津夫被告の一審の主任弁護人を務めた安田好弘弁護士ら2人が就任したようです(ニュース)。これは安田弁護士だということと、一般的な問題点を指摘しています。
松本公判と同様の訴訟戦術と見られるものであり、予想された事態であると思われます。
弁護人としては、選任されたばかりなので準備ができない、という言い分があるかもしれませんが、そのような言い分がいつでも通るとなりますと、被告人が弁護人の解任と選任を繰り返した場合には、いつまでたっても法廷が開けないという事態に陥ります。
追記
「日本弁護士連合会が開催する裁判員制度の模擬裁判のリハーサルで、丸一日拘束される」との理由で、この日の法廷を欠席した。と理由になっていない理由で欠席したと、見解を述べていらしゃいます。
いずれの予定も弁護人就任の時点で分かっていたことのはずです。
少なくとも最高裁にとっては説得的な理由ではないでしょう。
さらに追記
安田弁護士らは今月7日付で、弁論を3か月延期するよう求める申請書も最高裁に提出しているが、翌日却下されていた。かなり思い切り強く非難するトーンで意見を述べられています。
電光石火で却下されているようです。
やや穏当を欠く憶測になりますが、もし安田弁護士以外の弁護士だったら、最高裁は弁論の延期を認めたかもしれません。
法曹界は村社会ですから、人を見るというところはあるように思います。
しかし、即時に却下というのは普通の社会慣行として「後はないぞ」というサインであることは常識で、この段階より後でも抵抗すると、交渉ではなく争いとみなすのが普通ですよね。
もうひとつ追記
「被告の言い分に最近変化があり、接見や記録の検討を重ねる時間が必要。」(と安田弁護士は延期の理由にした)ここでも関係者が承知していることをさらに延期の理由にしている、と指摘されているのでしょう。
一審、二審では被告人は、「少年時の犯行だから死刑にはならないだろう」とたかをくくっていた。
実際、判決はそうだった。
ところが検察は上告し、最高裁は弁論を開くことを決定。
弁護士から、「最高裁が弁論を開くということは二審判決を変更するつもりである場合が多い。二審判決の変更とは死刑を意味する。」と聞かされて大あわて。
そうなると、被告人の言い分に変化が表れるのも当然ですね。
この「承知しているはずだ」ということについては法廷で裁判長は「もっと分かりやすく言うように」といった形でまとめますから、議論のための議論は裁判ではふさわしくないという常識に反しているということでもあるのでしょう。
決定的追記(H18/3/15)
今朝の読売新聞を読んでみますと、本件を審理している最高裁第3小法廷の浜田邦夫裁判長が5月下旬で定年退官するんですね。これは「すごいな」と感心してしまいました。
弁護側の意図が120%明瞭になりました。
浜田裁判長の定年退官前に結審していなければ、浜田裁判長の後任者を含めてあらたに合議をして死刑か否かを決めることになりますから、死刑に消極的な裁判官が浜田裁判長の後任者になることを期待して、死刑判決を考えている現在の合議体による判決を回避しようとしているわけです。
つまり訴訟遅延行為であることは明白です。
というより事実は、延期を申請を何度も却下されたあげくに、前から分かっていた予定があったことを理由にドタキャンした、というどこでも通用しないような手段で開廷を阻止したことになります。
まだケガでもした方が緊急ということで理由になったでしょう。
最高裁が異例の「見解」を出すことになったのも、下世話な表現をすれば「なめられた」からでしょうが、分からないのが「なぜそこまでして、開廷を阻止する理由があるのか?」になるわけですが、それがモトケンさんの説明で「なりふり構わず、今を遅らせれば良い」というのでは、法的秩序そのものを壊しても良いということになりませんかね?
少なくとも「前から分かっている理由(予定)でドタキャン」というのは通用しないでしょう。
裁判の日程は引き継いだ時点で決まっていたわけですから、バッティングするのであれば引き受けてはいけないはずです。
こんなことが通用するなら、裁判の延期なんていくらでも出来てしまう。
違法ではないが極めて脱法的な行為で、法的な信用性を一気に喪失してまうような事件であると言えるでしょう。
3月 15, 2006 at 02:08 午後 事件と裁判 | Permalink
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これはPINE先生のブログのエントリーにコメントしたものですが、 訴訟遅延テ... 続きを読む
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» 愚考:ブログ炎上(安田弁護士欠席と山口母子殺害事件) トラックバック 時評親爺
数日前の記事「最高裁公判に安田好弘弁護人欠席(山口母子殺害事件)」で書いた件について、あちらこちらのブログを覗いているが、あるブログ(複数)が炎上している。いや、この「炎上」と言う用語をここで使用してよいものかいささか疑問なのだが、日頃巡回して読ませていただいている「踊る新聞屋ー。」さんが(内容は異なるけれども)取り上げておられたので、状況的に似ているであろう?と解釈して使用させていただいた。
で話題の「炎上」しているブログだが、反論コメントの殺到で既にブログオーナーの手の付けられない?状況と... 続きを読む
受信: 2006/03/19 17:57:41
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