« スカイマーク機の修理 | トップページ | 第10回コンピュータ犯罪に関する白浜シンポジウム »

2006.03.14

ホームオブハート裁判・2006/03/13

昨日は「ホームオブハート裁判」を傍聴してきました。

何度も書いているのですが、すでに2年近く付き合っている裁判ですが、いまだにどんな事件なのかあまりよく分かっていないし、それを説明するのはもっと大変でこういう記事を書いても間違えなく伝えることが出来ているのか自信がありません。

そもそも「ホームオブハート裁判」は複数あって、現在は二つにまとめられています。
消費者被害による損害賠償裁判と名誉毀損裁判です。
昨日の裁判は「損害賠償裁判」で、原告の証人尋問でした。

原告は消費者側の被害者です、こういう裁判の多くは被告側が会社になりますが「ホームオブハート裁判」では、2004年に春にワイドショーで連日「元X JAPAN の Toshi が・・・」と放送された自己啓発セミナー(株)ホームオブハートと Toshi の事務所(株)トシオフィスの二社を被告会社としています。

ホームオブハートとToshi問題を考える会に説明がありますが、ホームオブハートで自己啓発セミナーを主導していたのはMASAYAこと倉渕透氏です。
しかし、(株)ホーオブハートの経営者は、桃井多賀子会長、加田順子社長となっています。

昨日の原告の証人尋問は損害賠償請求訴訟ですから、基本的には原告が自己破産に至る事情の説明であるべきですが、普通は「どうして騙されたのか?」といったことの真実に近づくための証人尋問であるはずです。

ところが、尋問のほとんどが「ホームオブハートでどんなことが起きたか」に集中しました。
これはわたしは紀藤弁護士ら原告側から直接話しを聞いているので分かっているのですが、自己啓発セミナーについてまとめている「自己啓発セミナー対策ガイド」が指摘してる
自己啓発セミナーがモラルを欠いた心理的な誘導によって、受講生の人間性に干渉したり受講生を勧誘活動に走らせたりしていることは、疑いようのない事実です。
その結果行われる勧誘活動も、消費者に対して非常にアンフェアな内容になっています。
そのものであると思われます。
このため証言が「ホームオブハートでは何が起きたか」に集中してしまうのです。

しかしこうなると、会社のビジネスとしての契約などの問題ではなくて「誰が何をしたのか」というところになっていくわけで、前回裁判では(株)トシオフィス代表の出山香氏(Toshi=出山利三の妻)が被告弁護席に居ましたが、今回の裁判には出山利三氏=Toshiも来ていました。
前回裁判では出山香氏が証人に質問しましたが、今回の裁判では弁護士と証人(原告)以外の発言はありませんでした。

裁判が始まってすでに1年半以上経っているのですから、今になって被告会社代表などが被告弁護席に入るを見ると「なんで今までは裁判に参加しなかったのだろう?」という感想が先立ちます。

裁判全体の進行から言えば、この一年半で被告側の準備書面の遅れなどが極めて目立ち、内容もあまり詳細なものではないので証拠としては弱いのだそうです。
民事裁判の一般的な流れとしては、一番目に準備書面の提出といった書類での事実の確認をします、この時に証拠を裁判所に提出しますが、この時点で原告・被告で争います。 二番目に書類の提出が終わると、その書類の内容について証人尋問を行います。
三番目は判決です。

つまり、前回裁判と今回の裁判は証人尋問であり原則としては原告側の主張は全て終わったとなります。 その後、被告側の証人について尋問が終われば、その次は判決となります。
この時点になって、出山香氏、出山利三氏が弁護人席に入るなど積極的に裁判に関与するのはどういうことか?と思っていると、実に4時間(1時半から5時半)渡る裁判の最後に被告弁護人から

「被告(出山利三氏=Toshi)が書類を出す」と言い出しました。裁判長は「どのくらい(時間が)掛かりますか?」と質問したところ弁護人は「一ヶ月半」といったので、法廷に居たほぼ全員が「え~!?」と声を上げてしまいました。

確かに裁判は双方が十分に主張を尽くして判決するのが道理でありますが、すでに証人尋問まで来ている段階で書類を出すということは、結果的に裁判の段階を前に戻す、つまりは時間稼ぎになると思います。
いまさら何を言い出すのだ?というのが昨日の裁判の最後の感想でした。

3月 14, 2006 at 09:41 午前 裁判傍聴 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2299/9083191

この記事へのトラックバック一覧です: ホームオブハート裁判・2006/03/13:

コメント

コメントを書く