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2006.02.21

ホームオブハート裁判

昨日(2月20日)は東京地裁に「ホームオブハート裁判」の傍聴に行ってきました。

この事件はとても複雑で2年も付き合っているわたしも正しく理解しているのか自信がありません。
2004年の春に「元X-JAPANの Toshi が、自己啓発セミナーで・・・・」とワイドショーが連日取り上げていた事件ですが、被告側が Toshi オフィスとホームオブハートの二つに分かれ、それぞれの代理人が付いているといういつもの風景でした。

今日は最初の証人調べで次回3月13日も証人調べです。

わたし自身は長い間、直接話しを聞いているのですが、それでも直感的に納得できる事件とは言えずこの文章を書いている今も「えーと・・・・」といった感じです。

今になって「どうやらこれで正しいのだろう」と理解したのは、自己啓発セミナーを主催する株式会社ホームオブハートのオーナー(社長ではないらしい)のMASAYAこと倉渕透氏が集金手段の一つとして Toshi が社長をつとめる株式会社トシオフィスを通じて営業活動としてコンサートの観客などもセミナー会員として一本釣りしている。
ということのようでした。株式会社トシオフィスの仕事をしている人をセミナーに参加させているのですから、この二つの会社が全く別のものだという言い分にはかなり問題があるでしょう。

裁判の中核は金銭被害だとされますが、被害を紀藤弁護士に申し出て集計した数人だけで数千万円に近いようで、これ程の多額では自己破産者が出るのも当然でしょう(全員が女性です)。しかも、恐ろしいことにはいずれもかなりの短期間で被害が発生しているようで、中には関わってから一年以内に自己破産に至ったという例もあるようです。

証言によれば、証人は株式会社トシオフィスの仕事の仕事をするうちに、ホームオブハートのセミナーに誘われ、様々なヘンテコなことを経験したり、詐欺的に金銭被害に遭うのですがこのようなすごい事がわずか3年間ぐらいの間に証人に起きたことなのです。
事件の色々な経緯は直接聞いていましたが、わずか3年間の出来事だったということを、わたしは理解していませんでした。


今日は被告側弁護人席に出山香氏(Toshi=出山利三の妻)が居て証人に質問として
自己破産したのは、多くのセミナー受講生の内の数人でしかない
という趣旨の「質問」をしました。もちろん証人にそれが比較的少数と言えるのかは、元になるセミナー受講生の数が確定いていないのだから答えられる内容ではなく、裁判長の「禁止する」という一言で終わりましたが、わたしは「自己破産者の人数が(相対的に)少ない」という表現をする神経には驚きました。
普通は自己破産なんて事はそうそう起きるものではありません。自分の関わっている事業によって複数の自己破産者が出るというのは貸金業ですら問題にされています。
そこで、自己破産者とはどのくらいの数なのかを検索してみました。事件と時期的に近いものがありました。
第153回国会 本会議 第12号 平成十三年十一月二日(金曜日)
小泉内閣になりまして半年たちますが、完全失業率は史上最高の五・三%、三百五十七万人にもなりました。
倒産も、毎月千五百件を超え、小泉内閣発足以来の半年だけでも一万社弱の会社が倒産をしています。
自己破産の数も、約十四万人とここ五年間で三倍にもふえ、ことしはこれを上回る勢いであります。
大人で経済活動をしているから自己破産する可能性のある人は少なめに見ても数千万人です。自己破産者が十数万人であればその比率は、大目に見て1000人に二人程度となります。
それが一つの事業で数人もの自己破産者が出るというのはどういうことだ?

証言によれば、かなりの精神的な重圧を加えられることによって結果的に返済不可能な借金などをして自己破産に至るわけで、セミナーも決して大規模では無かった。
例えば高価な壺とか絵を売りつけるだけなら、いわば大量生産で被害者を増やしますから、有名な法の華(福永法源)は巨大な寺を作り、訴訟原告(被害者)が1000名にもなります。これに比べるとホームオブハートは規模が小さいわけですが、その理由がセミナーという手間暇が掛かる行為(強制)を一人の被害者にするからだったのでしょう。
証言によれば証人が関わっていた時期の後期になると「絵画販売など物品の販売を始める」ということでした。

そこで例えば年間に何回ぐらい問題の「セミナー」が開催されて参加者は何人だったのだろうか?といった方向で考えてみます。
事実としては数人の自己破産者が3年間ぐらい期間で発生しています。

年間50回(毎週)セミナーがあったとして3年間で150回。
この間に毎回違う人がセミナーに参加したとは思われないから(その根拠は被害者は何年も関わっていた)何人が新たにセミナーに参加したのかを仮定します。
毎回2名の新参加者が居たとすると3年間で300人。3倍しても1000人。
その中から数人の自己破産者とは異常な高率です。

しかも恐ろしいことにはこれは紀藤弁護士が弁護士業務として集計した数字だけであって、例えば黙っている人や脱会していない人が居るのだから数字はもっと増えます。
こんな数字が出てくるとは、いったい何が起きていたのだろう?

理解は進みましたが、それでも全貌を把握できないというか、普通じゃ考えられないことが起きていたのだ、ということなのでしょう。
キーワードとしては「かなり短時間で自己破産するほどの被害が出る」「その解決には大型の民事訴訟になってしまい、恐ろしいと手間と時間が掛かる」です。

2月 21, 2006 at 11:31 午前 裁判傍聴 |

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コメント

トシオフィンスについて詳しくしりたいです。

投稿: M” | 2006/12/13 15:24:59

>トシオフィンスについて詳しくしりたいです。

内部の人しか分からないでしょう。
分かればこんなにややこしい裁判は続かないですよ。

投稿: 酔うぞ | 2006/12/13 15:33:05

騙されるな!紀藤弁護士が悪者だ!皆騙されるな!!!

投稿: 匿名希望 | 2007/03/05 2:07:30

> 紀藤弁護士が悪者だ!

根拠を明示して下さいな。

投稿: >>匿名希望さん | 2007/03/05 20:30:40

紀藤弁護士は悪者だ。
この世の中には人を貶めてでも、出世したい
人間が大勢いる。
私がかつて、霞ヶ関の弁護士会館に相談に行った時、その弁護士は言った。
テレビに出ている弁護士が良い弁護士とは
限らない、と。
トシは有名人だから狙われた。
彼を貶めれば、自分の名前があがると。
一体誰が、紀藤の主張を論理的に分析しようとしたのか?
弁護士だからとか、なんとなくなくホームオブハートがカルトっぽいからとか、そういう偏見で見ていたんではないのか?
今のこの社会が正しいという偏見こそがカルトなのではないのか?
50年後の人たちは今の社会をなんと評するのか?
そんなに紀藤が大好きなら、紀藤に弁護を頼んでみればいい。言ってる意味がわかるから。

投稿: 杉田浩一 | 2007/07/10 4:28:51

杉田様

『テレビに出ている弁護士が良い弁護士とは限らない』
ということは、「テレビに出ている弁護士の中には良い弁護士もいる」ということですよね。
そんなことは当たり前ではないでしょうか。
「良い人もいればそうでない人もいる」のではないでしょうか。

自分にとって良いことをしてくれる人を「良い人」と思い、気に入らないことをされたら「良い人ではない」と思いがちですが、そもそも「良い悪い」って何でしょうね?
私にとっての良いことと、あなたにとっての良いことは違うかもしれません。

ちなみに私は紀藤さんのことを良い人とも悪い人とも思いませんし、好きでも嫌いでもありません。

投稿: ひらまつ | 2008/01/21 14:58:36

M氏関連のには腐った世の中
腐った大人たちというフレーズが頻繁に
出てきますが思春期の頃なら食いつきそうな
フレーズですよね。
白も黒も同居しているのが現実ですから。
きついですけどね。
弁護士さんにしても商売ですから、
黒い部分もあるでしょう。
用はバランスの問題であると思いますが。

っていうか、世間はM氏側が思っているほど
M氏をつぶす陰謀?を常に考えて注目し
執念を燃やしているわけではないですよ
自意識過剰なのでは?

投稿: 蓮 | 2008/06/22 14:35:53

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