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2006.02.01

フジ・フィルム生産削減・タイタニックの写真集

神奈川新聞より「カラーフィルム需要急減で5000人削減/富士写真フイルム
富士写真フイルムは三十一日、カラーフィルムの需要急減を受け、フィルムなど写真感光材料事業の人員を五千人削減する事業再編計画を発表した。
写真感光材料の生産拠点は日米欧の三極体制だが、印画紙なども含めた各拠点の生産能力を三割程度減らす。五千人の削減はこれに伴う措置で、同材料事業全体の三分の一に当たる。
コダック、アグファ,コニカがすでにフィルムから撤退しているので、事実上世界で唯一のフィルムメーカと言えるのではないかと思っていますが、それでも3割減ですか・・・・。

この記事が神奈川新聞に出たのは足柄工場があるからで、そばの子会社の仕事を請けていたことがあり、そのころに「富士フイルムではどうしても化学の専門家が偉くなる」と聞いて「業界によって重視されることが違うのね」と感心したものです。

手元にThe Last Days of the Titanic: Photographs and Mementos of the Tragic Maiden Voyageという写真集があります。
タイタニックは大西洋横断の初運行で氷山に衝突して沈没したのは有名ですが、同時に船内の写真が大量に残っていることも良く知られています。
有名な写真には少年がデッキで船員と遊んでいる写真などがあります。

長い間わたしは「なんで沈没遭難した人の写真があるのか?」と大疑問だったのですが、映画タイタニック(1997年)が日本で公開された時にこの本を買っています。本も映画と同じく1997年に刊行されています。

この本に「なぜ写真が残っているのか?」の謎解きが載っています。
撮影したのはフランク・ブラウン神父(1880年生まれ)で、1912年4月15日のタイタニック沈没の当時、神父は32歳の若手の神父でした。

タイタニックは大西洋に乗り出す前に、サザンプトン・シェルブールという言わば近距離体験航海があって、フランク神父は叔父からのプレゼントとしてこの航海に招待されたのです。
この間の航海を記録した写真が残ったのですが、結果としてすごいドキュメンタリーになりました。
実際に事故調査にも神父の写真は使われ、なんども講演なども行われたようです。神父は1897年(17歳)に叔父からカメラをプレゼントしてもらってヨーロッパを撮影旅行し、1906年にはカメラクラブを創設していました。
その後、タイタニックを撮影したことで実力は写真を見れば明らかですが、1930年代には英国国教会や大英帝国博物館の依頼で撮影を行い、当時のコダック社社長からフィルムの提供を無期限で約束されました。

フィルムが華の時代が1920年代から1990年代一杯だったのだとすると、僅かに90年間ということになります。感慨深いものがあります。

2月 1, 2006 at 09:00 午前 経済・経営 |

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コメント

こんにちは。

>コダック、アグファ,コニカがすでにフィルムから撤退しているので、事実上世界で唯一のフィルムメーカと言えるのではないかと思っていますが

あの~。コダックはまだ撤退していませんが...

http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/corp/info_012406.shtml

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コダック社と日本で事業展開を行っているコダック株式会社は、今後も引き続き、市場に需要がある限り、銀塩フィルム及び印画紙を製造・提供してまいります。
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だそうです。

あと、モノクロですがイルフォードのフィルムも入手可能ですね。私もすっかり忘れてました。

投稿: kei-2 | 2006/02/01 17:11:17

kei-2さま

あらま(^^ゞ

だいぶ前にコダック社が写真事業から転換という話を何かで読んだと記憶していたのですよね。

先ほど、50歳~60歳組で話をしていたのですが、戦前は多くの家庭では写真とは写真館で撮るものといった時代で、本当に家庭に写真が入ったのは戦後だねぇ。という話になって。

それがデジタル写真でフィルム写真が無くなるとは、戦後生まれの数十年間がフィルム世代なのだね、なんて話になってしまいました。

投稿: 酔うぞ | 2006/02/01 17:20:31

映画の世界ではまだフィルムが主流ですが、それもあと数年のような気がします。スチルカメラの世界がそうでしたが、プロの世界は一度技術革新の流れが本格化すると、全体が一気にそちらに向きますからね。

投稿: 服部 | 2006/02/02 23:41:29

服部さん、コメントありがとう。

いやホント、デジカメを見たのフォーラムのオフでメーカー(オリンパス)の方が持ってきたのが最初でした。
それがフィルムカメラが無くなるまでにわずかこの時間というのが驚きです。

映画も上映はビデオのところも多くなって来ましたしね。

撮影もフィルムカメラを使う場合も補助というかテストはビデオのようですね。

先日、誰だったかな外国の監督が日本で撮影しているシーンをよくよく見ていたらビデオの手持ち(スタビライザー)でやってました。

スタビライザーが欲しいと思っていたりします(^^ゞ

投稿: 酔うぞ | 2006/02/03 20:46:36

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