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2006.02.06

BSE問題・アメリカの一国主義

産経新聞より「「対日制裁は望まず」 牛肉輸入問題で米農務長官

ジョハンズ米農務長官は3日、コロラド州で開かれた牛肉生産者団体の会合で、日本による米国産牛肉の輸入再停止問題について「事態打開のためにできることはすべてやるつもりだ。制裁措置が必要とならないことを望んでいる」と語り、議会などで対日批判が高まる前に、日本による輸入再開が実現することに強い期待を示した。
昔、日本で米価問題で米農家に政治家が揺すぶられたようなことがアメリカの畜産業界と政府との間で起きているのでしょうね。
一方、同じ会合で講演した通商代表部(USTR)のクローダー首席農業交渉官は「日本の牛肉市場への出荷を再び回復するため米政府全体が団結して取り組むことを保証する」と強調。日本の輸入条件が国際的な基準より厳しすぎるとして、貿易再開へ強い姿勢で臨む考えをにじませた。
この部分は内容的にもアメリカ国内向けですが、たぶん深刻なのは「どう考えても国際基準に通りそうもないミスをした」の方で、そのために「日本は国際基準ではない」ことを強調しているのだと感じます。
アメリカは伝統的に「国際基準」が守れない国で「アメリカの基準を国際基準にする」という方向でしたが、この何十年かは徐々に着実に国際基準に押されています。こんなところに伝統的な「アメリカ一国主義」が顔を出す、と見るべきでしょう。
AP通信によると、ジョハンズ長官は、輸入停止のきっかけとなった特定危険部位の背骨を含んだ牛肉は、日本の輸入業者が「骨付き」として発注した肉だったかもしれないとの見解を表明。ただ「だれも非難するつもりはない。合意条件を満たさない肉が出荷された(のは事実だ)」と述べ、米側の不手際をあらためて認めた。
ここもひどいことを言ってますね。
結局は「輸出してやっている」という意味でしょう。日本が輸入禁止にすると、アジア諸国も同様に輸入禁止にするからアメリカの打撃は大きいのでしょうが、だからといって「各国向けに製品仕様を変えます」といった器用なことも出来ないのでしょう。

自動車のビッグ3の内、GMとフォードが大赤字で大リストラになりましたが、驚いたのは輸出が意外と少ないのですね。
資本関係ではアメリカの自動車メーカは国際企業ですが、メーカとしては国際企業に全くなってなくて、日本やヨーロッパのメーカがアメリカ国内に工場はもちろんデザインセンターまで作って「アメリカ国内企業」として自動車を作るまでになっているのに、アメリカの自動車メーカは輸出量ですら「国際自動車会社」の水準からは大きくかけ離れています。

巨大なローカル国家なんですねぇ。

2月 6, 2006 at 09:03 午前 海外の政治・軍事 |

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