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2005.02.04

ホームオブハートをめぐる裁判など

1月31日月曜日に東京地裁に傍聴に出かけました。
この日はホームオブハートをめぐる損害賠償請求訴訟裁判が開かれていました。

そもそもどんな裁判なのか?はここを読んで下さい。

ホームオブハートとToshi問題を考える会の代表で原告でもある山本ゆかりさんが実は何年か前からの知り合いだったということで、野次馬の血が騒いでいるのであります(^_^;)

2004年4月の初めにホームオブハート問題がテレビのニュースになりました。
4月の初めの頃は4月17日に開催された第一回ウェディング問題を考える会総会が迫っていましたが、「紀藤弁護士もまた、派手な問題を・・・」と全く野次馬状態でテレビを見ているだけでした。
すぐに「元X-JAPANの・・・」と話は拡大していき、blog や2ちゃんねるでも「なんだなんだ」とか「あの人は悪くない」「いや悪い」とネット中が騒然としたような印象でした。

そして、第一回ウェディング問題を考える会は会長としては一番楽なところに落ち着いて、良かった良かったと居酒屋で打ち上げとなりました。
そこに紀藤弁護士が連れてきます、と紹介のあった女性が「一ヶ月後にお会いしますね」とご挨拶(^_^)

女性に挨拶されるのは大歓迎ですが「一月後に?」でありました。
たしかその時は「白浜で・・」とか言われて、思い出しました。

わたしはコンピュータ犯罪に関する白浜シンポジウムに99年から連続して参加していますが、山本ゆかりさんはシンポジウムのスタッフサイドの方でした。
わたしもシンポジウム会場などでは遠慮会釈無い方ですから、目立ったんでしょうねぇ。だから覚えていらっしゃった、そして当日は会長ですからね(^_^;)

そんなわけで、テレビの中の事件だったものが、一気に近づいてしまった。という印象でした。

以来、10ヶ月になりますがホームオブハートとToshi問題を考える会のサイトも常時見ていますし、細かい話しも聞いてはいます。
進行を見ていると、当然最初は一つだった訴訟が双方が訴訟を提起したので、複数の裁判が同時進行になっています。
スケジュールがこれでは当事者は大変だな~と思うのですが、その一方でかなりこっけいとも言えることもあるようです。

これから、適宜この問題を野次馬的視点で取り上げていくつもりですが、今日はなぜ書くことになったのか、の説明でした。

2月 4, 2005 at 05:14 午後 裁判傍聴 | | コメント (1) | トラックバック (0)

もの作りNPOのblog

ふう~・・・・。
夏頃から関わっている、もの作りNPOのコアネットの blog を担当することになりました。
自治体が創業支援とかベンチャー企業支援といったことを積極的にやっているのですが、短時間で打ち切るとか、ビジネス契約をしてはいけないといったお役所の論理が出てくるところがあって、順調にいくとは限らないのが実情です。

わたしがコアネットに関わったころから始まったのが、品川区立大崎図書館で開催される経営よろず相談ですが、これは最初は新聞に載ったこともあって驚くほどの相談があったのですが、その後宣伝をしないものだから最近では相談に来る人が居ないのが実情です。

そこで、簡単で宣伝効果のあるもの、というわけで blog を作ってみました。
Core-net をよろしく(^_^)

2月 4, 2005 at 12:27 午前 もの作り | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.02.02

ジャスト・松下裁判訴訟

ジャストシステムと松下電器産業の特許係争の判決の話題は、一晩経ってみると新聞・テレビともトップニュースで扱っている。
2ちゃんねるでは祭り状態ですが、ソフトウェア板に「松下不買運動スレ」なるストレートなスレッドが立ってました(^_^;)

ITmedia News にはさっそく判決文のURLが紹介してありました。
日本の裁判所も速くなったものです。

これを読むと、問題の特許は help アイコンにマウス・カーソルを載せるととマウス・カーソル(ポインター)に「?」マークがくっついて、その状態で機能するアイコンに触れると説明が表示される、という内容でした。
正直な話しが「これが特許になるのか?」ではあります。

この特許の文面には「アイコン」が連発していて、そこでジャストシステムは「アイコンではない」という主張を裁判で展開して、判決で「アイコンと認定する」とされたために敗訴した。
というのが実態のようです。

ITmedia News には今回の判決に至るまでの経過をかなり詳細で明確解説があるので是非ともお読みいただきたいが、ポイントはここでしょう。

2004年8月、東京地裁は、ジャストホーム2の「?」は単なる記号・文字で、アイコンに該当しないと判断した。ジャストの特許権侵害を認めない判決を下し、ジャストが勝訴した。

2005年2月1日、東京地裁は「一太郎」や「花子」のヘルプボタンが「?」とマウスの絵を組み合わせたデザインなので、「アイコン」と認定して松下が勝訴した。


いくら何でも、絵があるか無いかが特許を構成する要件というのは無理があるではないだろうか?コンピュータソフトウェア上で絵は意味がない絵はデザインではあるが、それ自体には機能は通常あるまい。つまりデザインは特許の多少ではなく意匠権の問題になる、もちろん別の絵なら関係ない。ということはこの判決は「絵に機能がある」ということを認定していることなる。ちょっと無理過ぎるだろう。

2月 2, 2005 at 11:32 午後 経済・経営 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2005.02.01

一太郎・特許裁判で敗訴

日経新聞 より「「一太郎」「花子」は特許侵害、製造販売禁止命じる」

いきなりのトンデモないニュースという感じで驚いた。
ま、記事によればすぐに実害は無いようだが、株価に影響するのではないか?

松下電器産業が、ジャストシステムの「一太郎」「花子」に松下の特許権を侵害する部分があるとして、販売差し止めなどを求めた訴訟で東京地裁は1日、松下の請求を認め、製造、販売の差し止めと製品の廃棄を命じた。
高部真規子裁判長は、松下側が求めた判決の仮執行は宣言しなかった。

仮執行宣言が無いので、控訴して判決が確定するまでは何も起きませんから、直ちに販売停止になるといったことはありません。

しかし、一太郎のように枯れたソフトウェアの特許問題が係争になっていたとは驚いた。夕刊各紙が取り上げるくらいのビックリニュースではある。
しかも全シリーズの製造・販売を禁止するというのはただ事じゃないね。非常に根幹的に部分の特許について係争したということでしょう。
どういうことなのだろう?

なんかアイコン関係の特許の裁判が8月に出ていて、ソーテックが販売中止に追い込まれますが、どうもその延長の裁判のようです。
それにしても、これが一太郎と花子の全製品の販売禁止・製品廃棄という判決になるものなのでしょうか?判決文をみてみたいです。

その後の続報で、何が問題の特許なのかが明らかになってきた。
日経新聞の記事によれば

問題になったのは、「ヘルプモード」の絵文字ボタンを押すことで、別のボタンの機能説明が簡単に表示される機能など

だと言うことだが、どうもこれは Windows の機能であって、松下が特許を取ったこと自体に問題があるのではないだろうか?
それとも違う、機能なのだろうか?
この特許であれば、8月にどちらも勝利せずという判決の流れであって、記事によれば松下はジャストにライセンスなどの契約を持ちかけて、ジャストが拒否したことが今回の裁判になった理由のようである。
こうなると、なんかかなり世間の常識から見て?な判決になってしまった、と言われても仕方あるまい。

2月 1, 2005 at 05:06 午後 経済・経営 | | コメント (0) | トラックバック (0)

個人情報保護法・実務上の検討1

弁護士 鶴巻 暁 lawblogさんの記事「同窓会における個人情報の取扱い」

にわたしにはとても刺激的で興奮する論が出ていました。

同窓会が個人情報取扱事業者に該当する場合、その同窓会の業務として、同窓会が保有する個人データを会員(年度幹事)に提供する行為は、事業者内部での個人データのやりとりなので、そもそも個人データの第三者提供に該当しないのではないでしょうか。その会員は同窓会の従業者として、同窓会の監督を受けることになりますが。 同窓会の業務としてではなく、会員自身が利用する目的を有する場合に、その会員に対して同窓会が保有する個人データを提供する場合には、第三者提供に該当すると思います。

実は、わたしはこういう面を強く意識していたのですが、うまい例を思いつきませんでした。
もうちょっと実務的にあり得るケースを挙げてみます。

親会社と下請け関係にある会社、例えば販売会社が親会社から個人情報を第三者提供を受けて事業を行っていたとします。
下請け先の会社がその親会社の委託先になっている場合、親会社と一体化して個人情報の取扱をする、とわたしは考えています。

下請け会社が、親会社の下請け業務ではないオリジナルな例えばサービスなどを開始する時に、親会社と共有している(で良いかと思いますが)個人情報を使うのは経営上は常識でしょう。
さて、個人情報保護法上は本来は親会社から第三者提供を受けると同時に、委託先でもあるような場合、このような展開はどう扱うのか?

元々は、親会社が集めた個人情報は事前通知で下請けの会社も使うことで法的にはクリアーされているとして、下請け会社が独自に始めたサービスなどが親会社の事前通知の範囲に入っているのかどうか、で決まることなのでしょうか?

もし、下請け業者が独自サービスをするために、親会社の事前通知の範囲に入っているのかを確認する必要があるのだとすると、今度は営業の自由や秘密などに触れそうです。

かなりきわどいことになるのではないでしょうか?

2月 1, 2005 at 10:52 午前 セキュリティと法学 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.01.31

医療事故裁判で患者側が敗訴

読売新聞より「日医大病院の「脳にワイヤ」訴訟、両親の請求棄却」

この事件は

被害者の女性は1997年に川に転落して重傷を負い、同大付属病院に入院。同年12月15日に折れたあごの骨をつなぐ手術を受けたが、高熱や下痢などの症状が出始め、同17日に多臓器不全で死亡した。その後、手術に立ち会った医師(46)が両親に「あごの骨にワイヤを入れて固定する際、ワイヤが脳に刺さった」と告白したため、両親が2001年5月に提訴。大学側は「脳に刺さっていない」と反論していた。

というものだが、今回の判決は
片山裁判長は、「女性の頭部を撮影したレントゲン写真の中には、ワイヤが脳に刺さっていないように見えるものもある」と指摘。「ワイヤが勢いよく頭の中に進んだのを見た」とする医師の法廷証言についても、「ワイヤは少しずつしか進まないはずで、信用できない」と否定した。

というのだ。

判決文を読まないと、証拠・証言の内容がどのようなもので、裁判長はそれをどう判断したのか分からないが、この記事で引っかかるのは

「ワイヤが勢いよく頭の中に進んだのを見た」とする医師の法廷証言についても、「ワイヤは少しずつしか進まないはずで、信用できない」

の部分である。
「別冊宝島real「困った」裁判官」にいくつか紹介されている「裁判官だけが○○のはずだ」と物理学や工学の法則や原理を無視した思い込みを元に判決したという事例に似ていると思う。
そもそもワイヤを頭部(顔)に差し込む場合に「少しずつしか進まない理屈」なんてモノがあるとは思えない。例えば機器や機材によってワイヤーがゆっくり進むようになっていたとしても、故障の可能性はあるわけでこの部分は「ワイヤは少しずつしか進まないはずで、信用できない」という言い方が報道の通りだとすると、判決文としておかしいという印象があります。

1月 31, 2005 at 10:53 午後 医療・生命・衛生 | | コメント (5) | トラックバック (0)