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2005.11.26

構造計算偽装事件その2

構造計算偽装事件は「やっばりな!」という展開になりつつあるようです。

以下に7本の新聞記事を載せましたが、どう考えてもアクシデントではなくて、業界の裏側を突いた計画的なもので、それぞれの建築会社や設計事務所、検査機関などに全部通じているような人物が企画したものでしょう。

一番「やっぱりな」と思うのは、イーホームズのやらかした「イーホームズが天下り社員」「まともに審査されたのは98棟中の2棟」ですね。
結局はイーホームズは天下り役人に単にハンコを捺させるだけの業務を作っていた。ということでしょう。

もう一つ気になるのは、ヒューザーの小島社長の「妙な強気」です。
「建て替えます」とか言って一晩経ったら「銀行が9割持てばなんとかする」というのはナンなんだ?
一方、購入者の声として「ローンを払いつつ(引越先の)家賃を払うことは出来ない」と言っているが、住宅ローンは単なる金銭貸借とは違っているのでは無かったか?
「ちゃんとした住宅だからローンが成立する」であって、あまりにインチキな物件ではローンが成立しない。つまり今回は建築側と金融機関の問題であって、買い手に責任は無いだろう。金融機関は買い手の責任を問うことなく住宅ローンを契約を解消し、損金は建築側に請求するのが当然だと思うのです。

では新聞記事をご覧下さい。

朝日新聞より「偽造見過ごしのイーホームズ、担当者全員が天下り社員
構造計算書の偽造を見過ごした民間の検査機関イーホームズの審査担当者10人全員が、市役所などで建築確認業務に携わった公務員OBだったことが25日、国土交通省の調べでわかった。
国交省、マンション開発3社トップ聴取 耐震強度偽装で
国土交通省は25日、耐震性の不足が明らかになったマンションの開発会社3社の社長らから事情聴取した結果を明らかにした。
ヒューザーは完成済み分譲マンション7棟のうち、2棟を建て替えるか買い取り、残る5棟は免震工事などの改修をする意向を示した。
ただし、すべて公的支援が必要とし、所有者の住宅ローン債権の9割を銀行が放棄し、残り1割を同社が買い取る案も示した。

サン中央ホームも公的支援を求め、「支援がないと解体は難しい」と述べたという。
日経新聞より「ヒューザー社長「5棟は改修で対応」・国交省聴取
国交省によると同社長はマンション所有者の住宅ローンについて「金融機関に90%程度を放棄してもらい、残りをヒューザーが買い取る」との計画を披露。同省が金融機関に債権放棄を指導するよう求めた。
サンケイ新聞より「「震度5強で倒壊」居住者に退去勧告へ 国交省
国交省は25日の関係自治体との協議会で、既に危険性が分かった東京、千葉、神奈川のマンションなど14棟の入居者に12月中旬までの退去を求めていくことで合意した。
読売新聞より「ヒューザー、公的支援なければ破産も検討
強度偽装問題で偽造物件12棟の建築主である開発会社「ヒューザー」の小島進社長が25日の国土交通省の事情聴取に対し、破産など法的手続きを検討していることを伝えたことが明らかになった。

住民退去や取り壊しのスケジュールについて意見を求められた小島社長は、建て替え費用に対する公的資金の援助などを求めた上で、認められない場合は「12月中旬をめどに破産も含めて弁護士と検討する」と説明したという。
毎日新聞より「耐震偽造:イーホームズ、手抜き審査 見逃し計26棟に
「イーホームズ」が国土交通省の聴取に対し、「途中の検査過程をチェックしていなかった」と説明していることが分かった。同省が10階建て以上の98棟を抽出したところ、建築基準法で定められた審査手続きと確認されたものは2棟しかなかった。
耐震偽造:伊藤元長官が小嶋社長を国交省幹部に紹介
自民党衆院議員の伊藤公介・元国土庁長官が、耐震データ偽造問題で建築主として国土交通省から聴取を受けている不動産会社「ヒューザー」(東京都千代田区)の小嶋進社長を、「友人が困っている」として、問題の公表2日前に国土交通省幹部に引き合わせていたことが分かった。

11月 26, 2005 at 09:09 午前 事件と裁判 | | コメント (8) | トラックバック (7)

平和神軍裁判に妨害

毎日新聞より「威力業務妨害:東京地裁に被告ら中傷の紙 開廷遅れる
25日午後1時半ごろ、東京都千代田区霞が関の裁判所合同庁舎5階にある東京地裁法廷の傍聴人入り口前の床に、開廷予定だった刑事裁判の被告と弁護人らを中傷する内容のA4大の紙が張ってあるのを弁護人が見つけ、110番した。この影響で開廷が遅れ、予定されていた審理の一部が延期となった。

この裁判は、ラーメン店をチェーン展開する会社の名誉をインターネット上で傷つけたとして、会社員男性(33)が昨年12月に在宅起訴された事件。午後1時半から開廷予定だったが、現場検証などのため休廷し、法廷を4階に移して午後3時から開廷した。予定されていた証人尋問は行われず、約20分の書証審理だけで終了した。
あらま~これは平和神軍裁判ですね。
傍聴する予定であったのですが、ゴソゴソと作業が終わらず出かけるタイミングを逸してしまって傍聴しなかったんです。

しかし午後1時半開廷ですから、それが3時から法廷を移して開廷というのは東京地裁も大変だったでしょうね。
こんなモノを貼ったというのは、どういうつもりなんだろう?

11月 26, 2005 at 12:39 午前 裁判傍聴 | | コメント (4) | トラックバック (0)

2005.11.25

構造計算偽装事件

構造計算偽装の記事をあれこれまとめてみます。
朝日新聞より建築士免許更新制を検討 耐震偽装
国土交通省は、再発防止策の一環として建築士免許の更新制導入を検討する。
今の制度では、免許は一生有効だが、建築士の能力を定期的に確認するなどの新たな対策が必要と判断した。
イーホームズに24日立ち入り検査 国交省
ホテルやマンション計20棟の建築確認を出した民間検査機関イーホームズ(東京都新宿区)に対し、国土交通省は24日に建築基準法に基づいて立ち入り検査をする。
日経新聞より「耐震強度偽造、基準値以下は取り壊し命令・国交省が方針
国土交通省は22日、偽造が判明した建物について一定の基準を設け、下回る場合は所有者に取り壊しや改修などを命令する方針を決めた。偽造が発覚した建物の大半が対象になるとみられる。
朝日新聞より「検査会社、着工後も2度見逃す 耐震強度偽造
着工前の建築確認をした民間検査機関イーホームズ(藤田東吾社長、東京都)が、完成した14棟のうち12棟で、着工後の中間検査と完了検査も手がけていたことがわかった。
同社は「設計図は建築確認で審査済みなので、検査では工事が設計図通りかどうかを確認した。現場の鉄筋の数などを見ただけで、欠陥と見抜くのは相当な専門家でないと無理」としている。


この事件は姉歯建築設計事務所の構造計算が偽装であることをイーホームズではない民間検査機関が見抜いて、国交省に通報したので発覚したようです。
常識的に建築の手順は
建て主→建築設計→構造計算→工事→検査でしょう。
そして各段階で検査があって、検査は検査機関が引き受けている。
検査の検査といった立場では国交省や保険会社、さらには市場ですね。
建築物は私的に住宅を建てる場合でも、社会的あるいは公共的な側面もあるので、建築許可など法的規制があって、法的規制を根拠とすると国交省がこの事件の当初に「民民問題だから、国は責任を負わない」という発言を北側大臣が「国に責任が無いとは言えない」と修正しました。

ところが毎日新聞にこんな記事が出ています「耐震偽造:強度不足の建築主ら 公的保険に未加入
耐震強度が基準に達していないと指摘された完成済みのマンションやホテル14棟の建築主らがいずれも、財団法人「住宅保証機構」(東京都港区)が行っている「公的保険」に加入していなかったことが23日、国土交通省の調べで分かった。建築主らの民間保険の加入状況は現在調査中だが、今回の偽造問題を巡る「業者負担」の厳しい現実が改めて浮き彫りになった。同省によると、一般的にも未加入の業者が多く、同省はマンション建築主らに対する保証制度のあり方についても検討する方針。
この事件のキーはイーホームズが偽装した構造計算をすり抜けさせたことでしょう。
イーホームズの結果責任は非常に大きく、イーホームズの言い分である「見抜くのは難しい」では仕事をしたことにはならない、一般に見抜けないものを見抜いてことの専門検査機関と言えるものです。ひどい話だと思います。

【追記】ZAKZAKより苦境ヒユーザー社長素顔“被害者”の立場強調
国土交通省が偽造を公表した21件のうち、12件の建築主だった「ヒューザー」(東京都千代田区、小嶋進社長)。同社は「首都圏で100平方メートル超、3000万円台から」という“破格”にこだわり、業界で独自の地位を築いた。「広く、低価格のマンションを庶民の手に」。壮大な夢を抱き業界に殴りこんだたたき上げ社長だが、信頼は落ち込み、補償と今後の受注に暗雲が漂う。破産が濃厚な木村建設(熊本県八代市)の二の舞いになるのか。
ヒューザーがダントツの低価格で発売していたことから、鉄筋を減らすという指示を出したのではないか?という意見が多いようですが、一応他社の例もあるようなので旗振り役は別に居たのではないでしょうか?
テレビのワイドショーでは「民間検査機関に天下った・・・」という話が出ていて、やはり業界に広く影響できる人が居たのでは無いでしょうかね?

11月 25, 2005 at 07:42 午前 事件と裁判 | | コメント (1) | トラックバック (3)

2005.11.23

Bluetooth ヘッドセット

bths01_200













btusb01_inpc_100










親指シフトキーボードを使っていてすぐに長文になってしまうのだけど、脊髄反射的に入力しているので結構なミスをしています。
真面目にミスのない文章を作る時には以前から読み上げソフトを使って「音声校正」をしていました。
最近、講演会のビデオをWebに公開したいなんてことも始めました。これも実験してみたらカメラのマイクじゃ会場に反響した遠くの音を拾うことになるのでダメで、講演している声をICレコーダーで拾った音をアフレコする必要があることが分かりました。

つまり、音を扱う機会が増えたのですが、音を使う編集作業中にスピーカーから出すのか?となると躊躇するところがあって、イヤフォンなどを使っていました。一方に Skype という大物もあるわけで「ヘッドセットを買うか」となっていました。

昨日、新宿のヨドバシカメラでコレガの Bluetooth ヘッドセットのセット品を買ってきました。
セット品というのは、USB接続のの Bluetooth アダプターとヘッドセットのセット品です。
9800円でした。

まぁ小さくて無線だから、歩き回れるので確かに便利で電話に使うのは良いだろうな、とは思うのですが、説明書が極端に悪くて始末に負えない。
今時のことだから、詳細な説明はPDFから読む必要があるというのは分かりますが、説明書をまとめてPDFにしていないのは何なんだ?
印刷物(A4用紙2枚分を裏表印刷したもの)で途中まで説明していて、途中からPDFに続くではものすごくやっかい。

当然ですが、同じ音の扱いなのでスピーカーと切り替えるのもそこそこ面倒・・・・・。
もうちょっと簡単にならないものか?

ところで肝心の Bluetooth ヘッドセットの性能ですが、あまり良くないといったところですね。音質が悪い、AMラジオよりも悪いといったところで無線機(トランシーバ)よりもマシかな?といった程度ですね、音楽なんて全く使い物にならない。
さらに理由は不明だけど雑音が入ります。雑音については発生源もあるからナンとも言えないですが、有線のヘッドセットを置き換える程の性能ではありません。

11月 23, 2005 at 09:34 午前 新商品やお買い物 | | コメント (2) | トラックバック (0)