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2005.09.17

ネット評論と濫訴を考える会その2

「ネット評論と濫訴を考える会スタート」は注目される裁判でもあったので、わたしとしては大勢の方からコメントをいただきトラックバック、紹介されました。

多くの方がわたしの言う「いくらなんでも安直に名誉毀損で訴訟しているだろう」とほぼ同意見のようだと思います。
「みんなの遠めがね」(掲示板)に書きましたがわたしがこの裁判に関わる根本的なところは

インターネットの情報発信が名誉毀損裁判になった場合には、大手のマスコミや新聞社と同じ対応を被告に課されるのでインターネットのライターにはたまったモノでないという現実があって、名誉毀損裁判におけるインターネット上の発言についてはマスコミとは別の規準で扱ってもらえるように出来れば良いな、と思っています。
にあります。
何度か書いていますが、わたしが名誉毀損裁判のやっかいさを知ったのはウェディング問題に関わった時で、それまでは民事事件であっても他の裁判と変わるところがないと思っていて、ちゃんと対応すれば良いのではないか?としか思っていませんでした。
紀藤正樹弁護士に教えられて、名誉毀損裁判の被告になるといかに大変かを知ったのですが、同時に「ネットワークで名誉毀損になるとおよそ割が合わない」と思いました。
その後、条文を読み直すなどして、また刑法(名誉毀損は刑法・民法に定義されています)が極めて昔に作られた法律なので、時代背景を考えて「なるほどな」と思っています。
要するに「現在の名誉毀損事件の法律判断はインターネット時代に全く合わない」です。

わたしは守れない法律だから無視するという考え方ではなく、法律とその運用などを直していくべきだと思う者ですが、それにしても現状はネットワーカーには厳しいです。もし、このネットワーカーにはとても厳しい名誉毀損訴訟を訴える側が「効率良い」ということで手段としてだけ取り上げるようなことになったら、これは大問題だと思っています。

9月 17, 2005 at 12:12 午後 事件と裁判 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.09.15

ネット評論と濫訴を考える会スタート

ネット評論と濫訴を考える会 なるものを数人で作りました。 6月8日に書いた「学術論争ではなくて名誉毀損訴訟になるものか」 の被告・中西先生を支援するためのサイトです。

わたしにとってこの裁判の本質は「いくらなんでも安直に名誉毀損で訴訟しているだろう」です。
7月15日の第二回口頭弁論の様子は書きましたが「傍聴してもさっぱり分かりません。」としました。この日は中西応援団のような人たちの集会があったのですが、弘中弁護士の説明の中にも「事実関係が分からない」という言葉があったくらいで、名誉毀損裁判としてかなり珍しい「事実関係が問題」になっています。

元々、名誉毀損になるのは被告(情報発信者)が原告(被害者)の不利益情報や罵倒をしたから名誉毀損だと争いになります。事実関係としては情報発信の事実となりますから、通常は情報発信の事実に争いの余地はなく、その情報が考えようによっては名誉毀損に当たる情報である、という事実も争わないのが普通です。

分かりやすく言えば「バカヤロー」と言ったのは争わないということです。
その上で、被告はそれが法律上の名誉毀損にはならない、という主張を展開するのが名誉毀損裁判です。

ところが、今回の裁判では「バカヤロー」に相当するところがどこなのか分からない。もちろん、総合すると名誉毀損であるという主張もあるだろうがことは裁判なのだから社会がもっともだと同意できるような「名誉毀損行為」が無ければならない。
つまり「どこが名誉毀損だ?」では困るのだ。その上、名誉毀損であるとされたのは中西先生の日記(雑感)である。
この「酔うぞの遠めがね」も blog の日記である。インターネット上に日記を公開するのが blog の仕組みであるから、この裁判のように「訴えられ側が分からない」ようなことで訴訟されては blog をやっている場合ではない、となってします。
ネットワーカーとしてそれはとてもまずいことだと思うので、中西先生を支援することにしました。

9月 15, 2005 at 11:57 午後 事件と裁判 | | コメント (9) | トラックバック (3)

2005.09.13

開票立会人をやってきました

日曜日(9月11日)は衆議院選挙の投票日でした。
わたしはこのところ連続して「開票立会人」をやっています。経験している人は少ないでしょうから、どんなことをやったのかを書きます。

選挙では投票所が複数置かれますが、それをある程度まとめて開票所に集めて開票します。
横浜市では区ごとに開票所を設けます。わたしは青葉区の開票所となる区役所の並びの体育館で投票立会人をします。

選挙には、衆議院・参議院・統一地方選挙・首長選挙があり、さらにこれらの補欠選挙があります。衆議院・参議院選挙では比例区があります。
比例区のある選挙では同時に選挙区選挙がありますから開票所には選挙区と比例区の二つの開票所が必要になります。青葉区では大小二つの体育館を使いました。

開票の手順はテレビで良く知られいてる台の上に投票箱から票を山積みにして分類することから始まりますが、細かい手順はけっこう複雑で青葉区で次のような手順になります。

投票箱から台の上に山積みにする。(開披と言います)
開披分類(台の上で同じ投票にまとめる)
点検(まとめた票が同じまとまりかチェックする)
計数(計数機で100枚単位にまとめます)
括束(100枚束を5個まとめて番号を振ります)
立会人・管理者の点検(一枚ずつを点検します)
それぞれの得票を最終的に確認して、最終結果を出す
立会人・管理者は署名・捺印して、票は封印して次回選挙まで保管する
こんなことになります。
立会人は、基本的に各候補の事務所から出しますが
開票所のある区(横浜市の場合)に住んでいる人であることが条件です。
あまりに多くの立会人を置くのは無理なので、例えば今回の比例区で立会人を出したのは、民主党、自民党、共産党、公明党、社民党でした。立会人を出していない政党があるわけです。

立会人は500枚ずつ分類されてまとめられた票を一枚ずつ点検するのですが、実際にはカード(トランプ)をさばくようにパラパラと見ていきます。同じ政党名(比例区の場合)が続くはずですから、間違えは割と簡単に見つかります。
管理者(検挙管理委員)を含めて今回は6人が票を点検するのですが、1番から5番までを事前の打合会(金曜日でした)で抽選します。
500枚の束を作る括束係からまとまって立会人1番に渡されます。1番は一個ずつの500枚の束を点検すると、2番に渡して2番がチェックしたものを3番に渡して・・・と続きます。
何番をやっても同じですが、前の人が速くて自分が遅いと自分のところが全体の速度を引き下げた形になるので、慣れない内は結構なプレッシャーになります。
それが一番だと最初から処理するべき束の山があるので、そのプレッシャーは開き直らないとたまったモノじゃありません。今回は抽選で1番で「あ~~ぁ」でした(^_^;)

投票は8時までですが、投票所から開票所まで投票箱を運んで開票に取りかかれるのは9時からとなっていて、実際に投票箱を開けて、分類したものを計数機に掛けて、500枚の束にして立会人にまわってくるのは10時半ごろになります。
今回は青葉区の投票率は72%弱であって、前回の10増し、地方選挙の15%増しといったところで、とても票数が多いのです。

投票立会人は無効票を含めたすべての票に目を通すので、結局16万枚の投票用紙を見たことになります。すべての点検が終わったのは12時半でしたから、2時間で16万枚を見ました。

わたしがやったのは比例代表区ですから、「民主党が何票取ったか?」が点検しつつも一番気になります。選挙区選挙では自分が運動した候補の得票を点検するのですから、一刻も早く結果を知りたいので、ノートに正の字で集計するのはもちろんでわたしは前回はポケットPCを持ち込んで表計算ソフトでその場で集計していました。
比例区では票数は勝ち負けとか割合といった意味になってしまって、議席が取れたかどうかは分からないので、わたしは今回は集計をしませんでしたがそれでも500枚の束には連番が振られているので、その番号を500倍したものが得票で暗算していました。

有効票・無効票の判断を立会人がすることではないですが、それでも「なんだ?」という票を見つけることがあります。その時には開票事務の方に立会人として説明を求めたり差し戻したりする義務があります(じゃなきゃ点検じゃない)。その可能性は1番が高くて後の方ほど低くなるのは自明ですが、実際には今まで数度以上の立会人経験でも一度も間違えた票を見つけたことはありません。それだけ、開票事務の人たちが有能だということです。
ところが今回、初めて「これは間違えだろう」というの見つけて差し戻しをしました。わたしまでに3人だか4人だかの点検をくぐり抜けてしまったわけで、なかなかすごい経験だったなと感じました。

いまや最ベテランの立会人らしく、選挙管理委員会も開票事務(区役所職員)とは顔見知りで「ベテランですからよろしく」といったワケのわからない挨拶をしています(^_^;)
開票立会人はそこそこ緊張感があり、かつ1時過ぎまでやっているのでいかにも「仕事した」といった満足感があって、面白いですよ。

9月 13, 2005 at 09:46 午前 日記・コラム・つぶやき | | コメント (2) | トラックバック (0)

2005.09.11

中央青山に公認会計士法違反の疑い

毎日新聞より「カネボウ監査:中央青山の会計士が虚偽報告の疑い
中央青山監査法人の公認会計士が、監査の適否を解明するために実施された金融庁の調査に対し、虚偽の報告書を提出していたことが関係者の話で分かった。800億円超の債務超過だったことを示す財務諸表関係の書類の一部を隠して「資産超過」と認定した自らの監査が適切だったように装っており、虚偽報告書の提出を禁じた公認会計士法に違反する疑いが初めて浮上した。
詳しい人の見解などで、監査法人が摘発されるだろうという予測は当初からありましたが、現実のものとなりました。
公認会計士法は刑事罰が定められているほど公認会計士には責任を要求しているのですが、今回の事態への中央青山監査法人のコメントはこのようなのです
中央青山監査法人の話 報告書は監査法人として提出したものであり、会計士は報告書作成に関与していない。従って虚偽報告はあり得ない。
何を言いたいの良く分かりませんね。だって、問題の公認会計士個人が金融庁の調査で書類を隠したと言ったわけでしょう。
その公認会計士個人が報告書の作成に関与していないって、それは報告書を提出したのかということと無関係でしょう。
貧すれば鈍する、ということでしょうか?

9月 11, 2005 at 07:52 午前 事件と裁判 | | コメント (3) | トラックバック (1)