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2005.03.26

今週の裁判

3月30日午前10時から東京高等裁判所817号法廷でグロービートジャパンと平和神軍観察会のサイトオーナーとの名誉毀損裁判の控訴審が開かれます。

この裁判は「平和神軍観察会」とラーメン花月の経営会社グロービートジャパンが争っている民事訴訟で、第一審は平和神軍観察会のサイトオーナーが敗訴しています。

平和神軍は07年ごろのことだそうですが、NIFTY-ServeのBBSで評判でした。
詳しくは平和神軍観察会をお読み下さい。

平和神軍観察会が名誉毀損・営業妨害をしたとしてグロービートジャパン社が刑事・民事で告発・告訴し、民事では第一審で平和神軍観察会が敗訴しました。
ところが、年末ギリギリに刑事事件が起訴になって2月25日に刑事事件の東京地裁での第一回公判が開かれる予定でした。
これが、前日に法廷の変更があったあげくに、延期になってしまいました。

ネット上でHPあるいは掲示板での名誉毀損や営業妨害などでの民事訴訟は数多くの裁判があり判決が出ていますが、刑事事件で起訴つまり公判になった例は無いようです。
その意味で非常に注目するべき事件です。

3月 26, 2005 at 11:44 午後 裁判傍聴 | | コメント (5) | トラックバック (1)

2005.03.25

ACCS不正アクセス事件・有罪

ITmedia News より「元研究員に有罪判決 ACCS不正アクセス事件」

コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の個人情報流出事件で、不正アクセス禁止法違反で起訴された元京都大学研究員の判決公判が3月25日、東京地裁であった。青柳勤裁判長は懲役8カ月、執行猶予3年(求刑・懲役8カ月)の判決を言い渡した。

この事件のいきさつについてはここ。
ACCS の「著作権・プライバシー相談室」というサイトに質問を寄せたユーザの情報が外から丸見えであることを指摘した研究員を不正アクセス禁止法で逮捕したというのである。

調べでは、研究員は2003年11月、ACCSが著作権やネット上のプライバシー問題について一般ユーザーからの相談を受け付けるために設けた「ASK ACCS」のサーバに侵入、相談を寄せた個人の情報を不正に入手した疑い。 研究員は同月に開かれたセキュリティ関連イベントで、使用されていたCGIの欠陥を指摘するとともに、4人分の個人情報を含んだプレゼンテーション資料を公開していた。
検察側は「機密情報にアクセスしたのだから不正アクセスだ」といった程度の判断のように感じるが、弁護側の主張は「不正アクセス禁止法では、非合法にパスワードを入手してアクセスする場合に適用するべき」といった主張であった。 しかし、個人情報をイベントでプレゼンすることに正当性があるのか?という意見は当初からあった。今回の判決はこの点について
青柳裁判長は「問題のファイルには、FTPサーバからIDとパスワードを入力してアクセスするのが通常。CGI経由のアクセスは、FTP上のアクセス制御を回避した不正アクセス行為にあたる」と認定した。
いささか乱暴というか安定性つまり説得力に欠ける判決であるように感じます。 確かにセキュリティを確保する側がありとあらゆる穴を塞いでおくべきである、とするのはセキュリティを確保するために過大な負担を負わせると感じるが、「不正アクセスが無いと思うから」ということで全くの無防備である場合にはサイトの方に責任があるのも異存の無いところだろう。 つまり、ここのバランスについて判定するべきなのだが、それを「CGI経由は・・・」というのでは、ちょっとサイト側に甘すぎるのでないだろうか?第一ほぼ同じ事件があった時に同じ判決になるものだろうか?TBC事件に代表される「全くの公開状態の場所にデータを置いた」といった場合と何が違うのだろうか?「CGIを操作できるのは少数の者だ」とでも言うのだろうか?なんか判決としては評価できないと感じる。

3月 25, 2005 at 10:24 午後 セキュリティと法学 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.03.23

高裁、ニッポン放送の抗告を棄却

ライブドアとニッポン放送の経営権争いで、ニッポン放送が計画した新株発行に対して、ライブドアが申し立てた仮処分について、東京高裁は東京地裁の仮処分を認めニッポン放送の抗告を棄却した。

やはり、裁判に訴えるほどの証明が出来ていないのがダメでしたね。
どうも、一連の対ライブドア策が論理的でないのことが「こんなことで大丈夫なのか?」という不安を感じさせる。

3月 23, 2005 at 05:05 午後 経済・経営 | | コメント (1) | トラックバック (1)

少額訴訟詐欺に鉄槌

読売新聞より「架空請求の少額訴訟、「極めて悪質詐欺」と賠償命令」
これは架空請求詐欺で敗訴・支払になるケースで紹介した裁判の判決が出た、という内容です。

訴えられた場合に放置していると、ただちに敗訴してしまう少額訴訟を起こされ、身に覚えのない約14万円の支払いを請求された男性会社員が、サイト運営業者(大阪市)に対し、「架空請求の訴訟で精神的な苦痛を受けた」として110万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、東京地裁であった。
少額訴訟の通常の手続きは、呼び出された裁判所に出頭して争うことになります。この事件の場合は東京から大阪に出頭ですから、費用も時間も大変です。

これに対して「架空請求の訴訟で精神的な苦痛を受けた」として反訴(になるのかな?)したというのは「すごい方法を取ったな」とちょっとびっくりしましたが、その判決が出ました。

清水克久裁判官は「裁判制度を悪用した、極めて悪質な訴訟詐欺だ」と認定し、40万円の賠償を命じた。
同時に、問題となった少額訴訟の判決も言い渡され、清水裁判官は運営業者の請求は架空だったと判断し、請求を棄却した。

きわめて明快な判決になったようですが、これは裁判所として最大級の怒りの表明でしょうね。もうちょっと詳しい判決文を見たいところですが、まだ速報には出ていません。

3月 23, 2005 at 03:16 午後 セキュリティと法学 | | コメント (1) | トラックバック (0)

大丈夫か?ニッポン放送社員

朝日新聞より「ニッポン放送の看板女性アナが不快感」

ニッポン放送の現場から、買収に不快感を表明する生の声が上がり始めた。同放送の冨田憲子アナ(27)が、17日付ネット日記で「さすがに書きます」というタイトルで言及。

これだけで内容の想像は出来るが念のために元の日記を探してみました。
憲子の日記・2005-03-17更新・『さすがに書きます。』
一会社員として自分の会社の運命についてなんか言うのは勝手であるし、それが愉快であったり不愉快であったりすることは珍しくない。

古くは三井三池争議とか近年では銀行の統合とかあった。共通しているのは社員・労働者はもちろん経営者の意向なども経済原則には逆らえないという事実だ。

ニッポン放送がライブドアによって買収されることが不快であると表明した冨田アナウンサーは別の誰か不快ではない人による買収なら歓迎するのであろう
それは株式市場においては全く同じことで差がない。このことを承知で書いたのだろうか?
当事者のニッポン放送はもちろん、フジテレビ、産経新聞とも「自分たちは特別待遇で当たり前」といった雰囲気のコメントばかり出てくるのはどういうことだ?

各方面から指摘されている通り、ニッポン放送が株式市場においてあまりに無防備な経営をしてきたという事実が今回の事態を招いたとしか言いようがあるまい。
買収されたくないのなら、非公開・非上場にしておけば良いことだ。
フジテレビが株式公開をしたのついこの間のことだ、まさか昔のことだから今回の事態を想定しなかったとか忘れたとか言える立場ではあるまい。

株式市場においては、会社も取引可能な商品であるのだから、不快であるとかとは別にその事実は変えることが出来ない。ということは冨田アナウンサーが非難するべきなのは経営陣である。

3月 23, 2005 at 02:28 午後 経済・経営 | | コメント (4) | トラックバック (2)