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2005.12.14

殺人請負探偵の裁判

月曜日(12月11日)に東京地裁八王子支部に殺人請負サイトとして有名になってしまった「駆込寺」の開設者・奥平明男の詐欺罪の第一回公判を傍聴してきました。

奥平は悪徳商法?マニアックスの Beyond 氏の自宅まで押しかけ来てインターフォンで脅迫したり、水商売ウォッチのapj さんの勤め先の大学に自宅を教えろと言ったりしています。
お二人とも良く知っている仲なので傍聴に行きました。

即日結審で明日15日に判決となりました。検察は懲役1年6月を請求しました。
検察・弁護とも反論がまるで無くだから即日結審になりましたが、そのために事件の背景とか何を考えてこんなことをやったのかさっぱり判りません。
検察・弁護・裁判所と3人が同じように「なんでこんなことやったの?」と質問したのですが、「自分がきちんとしていないからです」という回答に終始して回答になってません。

わたしは刑事犯罪になるようなことを故意に実行した場合(過失でない場合)には、犯罪者にはそれなりの決心というか覚悟のようなものがあるのではないか、と思っていましたがどうもそういうことでも無いようです。
まるで、小学生か中学生が先生に謝っているようなもので、反論とか主張というものがない。
改めて「こんなヤツも居るのだ」と思ったし、Beyond 氏の実家(家族や住所・学歴など)を公開したようで(確認されていない)大変な迷惑者ではあるのですが現実には言うだけで暴力行為などはしていないようです。
ある意味では「ビョーキか?」とも思うわけですが、ひょっとするとこういうことかもしれないという例が紹介されていました。

弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」より「[刑事事件]宇治小6刺殺 容疑者供述「女児いなくならなければ生きていけない」
私も、かなりの数の犯罪者と接してきましたが、報道から感じる、この被疑者の特徴は、論理が著しく飛躍すること、飛躍の中で自らの攻撃性、暴力性を抑制できないことですね。

重大殺傷犯に、時々見られるタイプです。
「論理が著しく飛躍」そうなるとなぜ飛躍したのかを論理的に説明するのは無理でしょうね。「飛躍中には行動を抑制できない」からやっちゃった、これで「なぜやったか」の説明は出来ないですね。
どうもそのまんま奥平明男に当てはまってしまうような気がします。
京都の女子小学生刺殺事件と事件の重大性を考えると比較できるものではありませんが、犯人を捕らえてみても、供述させても「ワケ分からない」のは同じように思います。

実際に逮捕後に2ヶ月間拘置されていて、法廷にも手錠で現れたのですから、かなりの疑念を持たれていたのでしょう。
どの程度の会社か分かりませんが、探偵業はもうやりようも無いでしょう。普通はそういうリスクを考えるから抑制するわけですが、それが止まらないでやってしまうという人なのでしょう。

なんかすごいものを見たような気がします。

12月 14, 2005 at 03:54 午後 裁判傍聴 |

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» 殺人請負詐欺事件初公判 トラックバック Seminar will never die...?
 今回は、自己啓発セミナーとは全く関係のない記事です。  本日、東京地裁八王子支部に行って来ました。タイトルにもあるように、殺人請負詐欺事件の初公判の傍聴です。  さて、今回の事件の概要を。  被告人は探偵業を営む奥平明男(49)。  奥平被告が開設していたWEBサイト「駆込寺(旧・ブラックリスト)」(現在は閉鎖)を通じて、不倫相手の奥さんの殺害を依頼してきた女性から165万を詐取したというもの。 http://it.nikkei.co.jp/security/news/n... 続きを読む

受信: 2005/12/14 18:23:45

コメント

「人間」というものは教育されて「人間になる」もので、論理という考え方のパターンは、その教育の枠組みの中で、人間の中に蓄積されていくものだと思います。

本当に基本的な、ああしたらこうなる、これはやったらいけない、というものって、ある一定の年齢までに、人間の中に繰り返し、焼き付けていかないと「身に付く」ってレベルになるのは、かなり難しいだろうと思っています。

つまり、そういうことが足りなかったのか、本当に病的な不具合でできないのか、原因は別として、一旦そうなってしまった人間には、変な云い方ですが「首狩り族」に「首を狩るのはいけないこと」だと教えるくらいのつもりの大事で考えないとならない気がしますね。

投稿: Tiger | 2005/12/14 18:17:27

先日はお疲れ様でした。

確かに傍聴していても「なんでやったの?」が見えてこない裁判でしたね。
検察の追及も想像してた以上にぬるいものだった気がします。
裁判の傍聴はこれが初めてだったので、「こんなもんなのかな?」という感想でした。

私のブログでも記事にしてますので、トラックバックしておきました。

投稿: mamma | 2005/12/14 18:29:02

はじめまして。拝見させていただきました。私は奥平氏にとてつもない仕打ちを受けたものです。やっと捕まったかと思いきや釈放されてしまったのですね。残念です。また再び彼が
類似した事件を起こさないとも限らないので不安です。もっと公判の内容を詳しく知りたいです。

投稿: 寝豚 | 2005/12/16 8:01:09

寝豚さま

>もっと公判の内容を詳しく知りたいです。

わたしは判決公判は傍聴しなかったのですが、悪徳商法?マニアックスの Beyond 氏が様子を報告しています。

http://beyond.2log.net/akutoku/topics/2005/1215.html

公判の様子は、事実関係だけ書くと「分からない」でまとまってしまうわけです。
しかし、判決も出た上での感想となるとひいき目に見てもヘンな思い込みで迷惑を掛ける人物なのだろうと思います。

わたしも犯罪者の分類に詳しいわけではないですが、京都の小学生を刺殺した塾アルバイト講師と同じようなところがあるように感じます。

京都の事件はテレビの解説者は「幼児性愛で間違えない」と断言していましたが、どうもそうではないようです。
幼児性愛説の方が一般的で理解しやすいですが、数十件の窃盗をしたとなるとワケが分からない人物となってしまいます。

このアルバイト学生がやったことは、刑事事件として刑務所にぶち込まれるレベルのことを繰り返したと見ることが出来ますが、このレベルが奥平の場合は「迷惑」のレベルで揃っているのではないか?と思うのです。

公判を傍聴しても論理的になぜこんなことをやったのかということはさっぱり判らず、おそらくは本人も説明できないのではないか?と思います。

「反省します」「ネットはしません」「探偵業はしません」と言っていましたが、迷惑を掛けたということについては全く説明が無かったので、ネットはしないけど迷惑は掛けるという可能性はありますね。

公判で本人が述べたことの一つで、意味不明なのがありました。
「悪徳商法マニアックスと2ちゃんねるの管理人である西村ひろゆきの家に行った」
これで、西村ひろゆき氏に会っているわけで、警察や裁判所では Beyond 氏にも会っているわけです。
つまり別人であることは普通は分かるわけですが、それを「「悪徳商法マニアックスと2ちゃんねるの管理人の西村ひろゆき」だとすると、Beyond 氏は無関係な人を間違えたのか?と思うとそれが違っているらしく、いわば「ひろゆき一派」としてBeyond 氏、紀藤正樹弁護士、山口貴士弁護士、その他が居ると思い込んでいるようです。

こんな思い込みをされては手の付けよう無いわけですが、いまだにネットワークについて素直に「単なる社会」と見る人は少ないようで、わたしが関わっている「中西 VS 松井裁判」の原告側もこのような思い込みをしているとしか思えません。
(大学教授と弁護士ですが・・・・)

まとめてみると「ネットを実態として把握しないで、ヘンな思い込みでこんなところだ」と思い込んで居る人は少なくない。(ネットなんてと批判する人は多い)
普通の人には理解できない倫理基準で行動するから、迷惑行為や窃盗などを繰り返す犯罪者が居るらしい。
普通からは想像外の人的な関連などを妄想的に組み立ててしまうらしい。

といったことが合成されて奥平のストーカー行為を形作っているのではないかと思うのですが、これではちょっと手の付けようが無いですね。

わたしは、犯罪者は損得勘定の基準がずれていて、普通だったら取ることが出来ない(刑事罰に遭う)リスクを取ることを「決断して」実行する人たちだと思っていたのですが、京都の例と奥平の例を見ると、まるで小学生のように「大人はそんなことを考えないよ」といったレベルでしか判断が出来ない、つまり犯罪者の行動であっても「リスクなんて考えていない」でやっている人物が居るのだな、と感じた次第です。

このようなことを考えると、ネット上で迷惑を掛けることは目立ちすぎるから止まるかと思いますが、ネット外のストーカー行為などはエスカレートする可能性はあるかもしれません。

正直な話が「こんな人物が居るのだ」とちょっと驚いています。

投稿: 酔うぞ | 2005/12/16 8:42:44

新年あけましておめでとうございます。
直接ご連絡をおとりしたいのでメールを
いただけたら幸いです。よろしくおねがい
いたします。

投稿: 寝豚 | 2006/01/08 10:02:29

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