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2005.06.21

裁判員制模擬裁判

NHKニュースより「裁判員制度に向け模擬裁判
模擬裁判は、制度の導入に向けて試みに作られた東京高等裁判所のモデル法廷で行われ、消費者団体や民間企業などに勤める6人が現職の裁判官とともに裁判員の席に並びました。殺人未遂事件を想定して、実際の裁判と同じ手続きで進められました。裁判員たちは検察官や弁護士の主張に耳を傾け、被告や証人に直接質問していました。このあと、裁判員たちは判決を出すために裁判官との評議を行い、被害者の証言と食い違う被告の主張が信用できるのかどうか話し合いました。今回は3時間話し合っても結論に至らず、参加した人たちは裁判の難しさを実感した様子でした。参加者の1人は、「だれの言うことが正しいのか客観的に判断するのはたいへんで、ほんとうに疲れました。模擬裁判とはいえ、人を裁く責任の重さを感じ、貴重な体験でした」と話していました。
大変に注目していました。
今回の模擬裁判は東京高裁内に設置されて「裁判員制の法廷のモデル」として使われていた施設のはずですが、今回の模擬裁判は判事・検事・弁護士・裁判員と一応本物(?)を揃えた上で行われたので、設備から登場人物まで本番と同じと言えるでしょう。
テレビ放送では裁判員がしっかりと被告に質問し、被告もはっきりと答えるというシーンがありましたが、これは実際の裁判では期待出来ないでしょう。


社会一般の傾向として日本は20年ぐらい前に比べると明らかに説明するとか話しをするといった能力の減退を感じます。
ネット上の相談事に回答者を続けていますが、明らかに説明下手になってきました。 たまたま高校生に総合学習の社会人講師として接していますが、同じチーム内で話し合いをさせることを指導しないといけない、という経験をしています。
電車の中で高校生を見ていると、個々には騒々しいのですが最近は集団で盛り上がってしまって、周囲に注意されるといった風景を見かけません。さらに言えば4~5人で固まっている高校生がよくよく観察すると、話をしている二人とそれを見ているだけの残りといった構図であるように思います。つまり、グループで盛り上がるコトがない。

先日、経団連がIT技術者を使えるレベルで養成する必要がある、とアピールしたのを受けて、SLASHDOT で「今年の新人は使えますか」というスレッドが立って実情報告が多数上がりましたが、大学生からの質問に「日本語が使えること」というコメントが付く時代です。

こういう心配な背景があるところに、今回の模擬裁判で想定した事件が難しいとは言え3時間話し合って結論が出なかったことはかなり問題だと思うのです。
先日マイケルジャクソン裁判が決着しましたが、ものすごい長時間を要しています。これに対して裁判員制度では当初は即日判決とか言ってましたが、最近では2~3回の審議で判決できるようにする、という方向性のようです。
個人的には、これは無理なのではないか?と思っているので、実は非常に長期間に渡って裁判員を拘束することになるのではないか?と思っていて、今回の結論が出なかったこと自体がまだ続いていると考えると、裁判員制裁判はまだ難しいところが沢山あるな、という証明になったように感じました。

6月 21, 2005 at 12:37 午前 裁判員裁判 |

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