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2005.06.27

「成長の限界・人類の英知」

「成長の限界 人類の選択」ダイアモンド社刊を買った。
「成長の限界」が発表されたは1972年である。 続編として「限界を超えて」が1992年であるから、20年ぶりであり、さらに10年後に新刊が出たことになる。

「成長の限界」は発表された当時「コンピュータによる21世紀の予言」といった評判となった。
実際にそれまでは未来予測を統合的に行う手段が無かったのだから画期的であったが、まるでアイザック・アシモフの「ファウンデーション・シリーズ」そのものだと思った。

「成長の限界」で使われた手法はシステムダイナミックスであり、当時は DYNAMO が有名であった。DYNAMO は当時有名な大型コンピュータ利用の代表例と言われた。それが、この文章を書いているPCの中に「STELLA」として入っている。大型コンピュータの代表的な仕事と言われていたものがPCで出来るようになったのが何十年かの進歩でもある。

「成長の限界」は世界に確固たるメッセージを発信し続けているから、30年後でも話題の本になるのだが、重要なことの一つにシミュレーションの実用性という問題がある。
コンピュータの利用を「仮想空間」とか「仮想現実」といったことで表現することがあるが、コンピュータが出来る仕事は情報処理であるから実は非常に多くのコンピュータの仕事は「シミュレーション」である。

例えば最近継続的に売れているソフトウェアとして「住宅設計ソフトウェア」がある、これはプロ用の建築CADなどとは比較にならない低価格ありしかも質感などを上手に表現する。このようなソフトウェアが継続的に売れているとは、需要があるからだ。


しかし、シミュレーションを実用している例は他にはあまり無いわけで、ゲームは全体がシミュレーションであろうが、シミュレーションをしていると意識して使う例は多くはないだろう。
強調したいのはコンピュータ利用の大きい面がシミュレーションであり、シミュレーションとは予測そのものであり、予測とは未来を覗くことに他ならないのだから、コンピュータを後処理に使うのではなく人類の英知を強化するために使いたい。

6月 27, 2005 at 09:58 午前 人口問題 |

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受信: 2005/07/09 11:07:18

コメント

「コンピュータを後処理に使うのではなく人類の英知を強化するために使いたい」とのご指摘、その通りと思います。トラバいたしました。

投稿: CAN | 2005/07/09 11:10:27

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