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2005.05.30

ACCS裁判の余波?

弁護士五右衛門さんの「IT技術者のためのデジタル犯罪論」にあった記事です。
東京地裁判決の具体的不当性について

あるWeBlog に下記のような記載があった。
このWeBlog主は自分のWeBlogへのアクセス解析を見ていて、たまたまURLをクリックしたら、某大学のメールボックスに入ってしまい、当該大学のメールが見放題という状態となったらしい。
東京地方裁判所のACCS事件についての平成16年3月25日判決の論理で考えると、彼の二回目のメールボックス閲覧はどのような評価を受けるのだろうか。
東京地裁判決の論理を敷衍すると、不正アクセス行為に該当し、不正アクセス禁止法違反で有罪となるように思える。

そもそも ACCS 事件とはコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)のセキュリティが甘いことをプレゼンテーションで実演してしまったことを不正アクセス禁止法にひっかかるのかという裁判があって、東京地裁の判決は「通常パスワードで保護されているはずのところにアクセスしたのだから不正アクセスだ」という内容でありました。

そこで上記の記事になるわけですが引用先の記事を読むとさすがに驚く。少なくとも東京地裁は「通常パスワードで保護されている」ということの検証はしていないだろう。もし逆に「通常隠すべきところが保護されているとは言えないのだから」だったらどうするだろう?

どうも法律と世間の向いている方向が違うような気がする。
位置が同じでも方向が違うという感じかな?

5月 30, 2005 at 11:28 午前 セキュリティと法学 |

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コメント

現場と机上論のずれでしょうかね
>どうも法律と世間の向いている方向が違うような気がする。
そのとおりだと思います。
常々思っていたことなのですが、法の原点に戻ってみると、刑法や刑事訴訟法、裁判というものは、そもそも、
    【被害者の代わりに仕返しを行って裁く】
という”目的”があったはずなのです。

それが、法律でこねくり回すうちに机上論が先行し、現実の考え方からかけ離れてしまっているような気がするのです。

まして
法律論者が余り知らないITの分野での判断となると、それこそおかしな判断となる可能性も含まれるでしょう。勉強して理解する間がおそらくないでしょう。そうすると、知識人などのアドバイスなどを聞いて判断するのでしょうが、そのアドバイザーって誰よ??ということになります。
先生がITを勉強して子供達に教える方がまだ、よく理解しているかもしれませんね(*^_^*)

投稿: hunter | 2005/05/31 6:24:20

日本平和神軍裁判(名誉毀損・民事・控訴審)の判決が紹介されていますが
http://es.geocities.com/dempauyo/
わたしに言わせると(控訴人も同意見)裁判所は判決で肝心のところを説明していないということになります。
http://www.makani.to/wedding/bbs/index.htm?mode=one&namber=983&type=780&space=435&no=0

正に
>法律でこねくり回すうちに机上論が先行し、現実の考え方からかけ離れてしまっているような気がするのです。
そのもので、なんというか意味のない文章をワープロで作っただけの裁判ではないか?とすら思えるところです。
裁判が判決を出すことの大きな目的は社会の判断規準を具体的に現すことだと理解していますが、そういう観点から見ると判断と称するものは判決だから出ていますが、具体的に示したのか?となると、ACCS裁判はもちろん、もんじゅ裁判、住基ネット離脱裁判と「裁判官は問題を理解しているのか?説明しているのか?」という疑問が付く判決がここ数日で連発ですね。

投稿: 酔うぞ | 2005/05/31 8:14:55

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