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2005.04.19

中国の反日現象をちょっと考える

新佃島・映画ジャーナルさんの記事「反日中国の背景」の記事に刺激されてわたしの見解を(^_^)生煮えながら書いてみます。

新佃島・映画ジャーナルさん(服部さん)は「二つの考えがある」として、ひとつは中国市場をめぐって日本追い落とし運動の現れだろう、というのものと高度成長・社会の激変の現れだろう、という二つの考えです。

わたしは、どちらかというと二番目ですが服部さんも「日本でも昭和30年代に起きていた現象」として、都会へ若者が出てきているから社会構成が変わりつつあるとしています、ここからの展開というか政府の覚悟のようなところ違いがあると思っています。

これは、古くは産業革命のイギリスからある現象で、色々な文学作品にも繰り返し取り上げられている「都会の孤独」などに直結している現象の元となる事柄だろう。
しかし、だからと言って今回の反日運動のようなことになるのか?を日本で振り返ってみると、かなり近いのが1960年(昭和35年)の安保闘争ではないかと思う。
この年には、アメリカ大統領新聞係秘書のハガチー氏がデモ隊に包囲されてヘリコプターで脱出するという事件があり、その5日後に国会通用門で樺美智子氏が警官隊との激突の中で死亡した。

政治的には当時アメリカの属国同然だった日本にとっては、大変な危機で一週間後に岸内閣は退陣を表明して、7月に総辞職となった。

中国の政権でもこのような可能性があるのだろうが、日本は当時は長年の労働争議の経験なデモ慣れしていたとも言えるのでしょう。そこが中国は違うのではないだろうか。

確かに国内の摩擦を国外に向けるというのは政権にとっては容易な選択なのだろうがその結果が予想の範囲なのか、つまりリスクが見込の範囲なのかによって外国への対応も変わるのだろう。
日本では1960年は64年に東京オリンピックが控えているのだから今の中国とほとんど同じだったわけだが、アメリカに対するデモがコントロール不可能になるリスクは承知していたようです。

今回の中国のデモではどうも政府はコントロール出来ないということ自体が受け入れられないのでは?と思う。
つまり、コントロール可能であるそれだけ政権は強いのだ、という前提で進んでいるのではないだろうか?
ところが現実はコントロール出来ているとは言えない。だが「コントロール出来ません」では内閣総辞職のようなことになるわけで、それは無理となると「今でもコントロールしています」と主張しなければならない。

つまり、実際のデモについては煽る勢力もあるかもしれないが、いわば種火が大きくなるようなもので、どんどん燃え広がってきたのだろうが、政府の見解は「コントロールしています」を証拠立てるために「燃え広がってしまったが、これは想定の範囲」と言い張る、つまり大きな火を見て種火の段階から予想通りだった、と言い張っている、という図式だと見えます。

1960年の安保闘争はその後の日本の政治・経済の進路を全く変えてしまって、労働運動の勢力低下と企業が社会に合致するという方向になりました。
さて、中国ではどのよう変化するのでしょうか?
現在のような中国政府のタテマエ強調路線だと、限界点で折れてしまうのではないか?と心配です。

4月 19, 2005 at 08:08 午後 海外の政治・軍事 |

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コメント

農民と労働者の国である彼の国で、
農民が暴動を起こし、労働者がデモをする。
タテマエ的に、どのように説明して
もらえるのでしょうか。
外相もせっかく訪問したんだったら、
そこんとこ聞いて欲しかった。
底意地の悪い疑問のようですが、
彼の国の今後をはかる上で
非常に大事な疑問だと思うのです。

投稿: 保険屋 | 2005/04/19 21:26:33

 戦後60周年。
 日中、日韓他、アジアの国々と日本の双方で、世代の移り変わりもあり、新たな局面に向け動き始める年となりそうですね。

投稿: 遊爺 | 2005/04/24 1:52:43

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