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2004.12.22

核燃料サイクルを進めて良いのか?

サンケイ新聞社説より「【主張】ウラン試験 絶対に失敗は許されない」

再処理は天然ウランのわずか0・5%しか利用しない軽水炉から出る使用済み核燃料から、燃え残りのウランと発電中に生じたプルトニウムを分離して取り出し、高速増殖炉やプルサーマルで再利用しようというもので、エネルギー資源の乏しい(自給率4%)わが国では必須の政策だ。

大規模なシステムには「初期故障」は避けられないが、これを受け止めるマスコミなどが事故だ事故だと騒ぎたてれば、地元民はその気になってしまう。日本の将来のためにもそうした愚だけは回避したいものだ。

これで良いのだろうか?

核燃料再処理と核兵器用のプルトニウム生産は技術的には同じ事であるようだが、核武装している各国の設備は1950年代からのもので、現在その設備廃棄に苦労している。
単なる原子炉の解体処理についてもなんとかなるというところまで、まだだいぶ掛かるようで再処理施設のような巨大なものを解体処理することが日本で出来るのだろうか?
そこまで考えてみると、現在は低コストで核燃料が使えると言っても数十年後には負担出来ないような処理費が発生するような危険を犯すことが出来るのだろうか?
再処理によって製造されるプルトニウムは現在のところ単にストックされるだけで、転換炉のふげんは停止したままで、世界的にみても再開出来そうにも無い。
核兵器製造をしない場合、現在は原子力発電所から出る燃料は埋設廃棄の方向に向かっている。
再処理工場の建設を進めると核兵器へのプルトニウム供給という話しにしかならない。
マクロにみると、プルトニウム生産をしても仕方ないというのが現状と言える。
そのような状況で、核燃料最初リサイクルを始めるメリットはあるのだろうか?
むしろ、埋設廃棄の方策を検討するべきではないかと思う。

12月 22, 2004 at 11:21 午前 国内の政治・行政・司法 | | コメント (2) | トラックバック (0)