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2004.09.18

blog をイントラネットで使うことなどを考察する

モダシンさんの記事「ウェブログの未来系」が紹介しているnikkeibpの記事「ウェブログの未来系」で関心空間社長前田邦宏氏の発言を読んでみた。

関心空間やブログ、ソーシャルネットワーキングサービスの特徴は、何か他人と話がしたいという場合に、コミュニケーションの形ですぐに実現できること。

今ひとつ分からん。掲示板だってチャットだって、出会い系サイト、パソコン通信だってやっていることだと思うぞ?それらとこれらインターネット上の後発のサービスで何か違うとも思わないのだが・・・・。さらに

社内において、ある人が、知りたいことをブログに投げる。他の社員がそれに答える。あるいは、「こんな営業をしたら、こんなふうに成功した」という情報を投げあうことで、人的資産を共有したり、成功につながる業務プロセスを共有することができる。

いくらたとえ話だとしても、これは無いだろう。例が適切ではないよ。

だいたい社内で知りたいと聞きに行って教えてくれるのは基本的に人脈だろう。いくら社内が広い(大勢いる)としても誰でも教えてくれるのは「昼飯はどこが良いか?」なんて話題までじゃないか?モダシンさんは

ブログは非常に能動的なメディアで「書きたいこと」「書く力のある人」には非常に魅力的なのですが、「書くことがない」とか「日本語がうまく書けません」「語るべき言葉を持たない」という人には非常に酷なツールであると思っています。

グループウェアを利用したこれまでの日報システムの方がはるかに効率的でシンプルです。

と述べていて、これは同感です。最近の日報システムの良くできているのは非常に多くの入力をさせることで営業社員の行動パターンを見つけ出してくるようもこともしていて、個人がテキストで入力できるような範囲を越えてます。もちろん blog をカスタマイズすれば同じ事は出来ますが、日報システムではハードウェアとセットになっているものもあるわけで、果たして blog を活かすことができるのでしょうか?

話しを業務に限るから「ムリだろう」という話しに展開するのだが、その他の情報を交換の手段としてグループウェアの掲示板とか使ってる分野には向いているだろう。かなり自由度が高いし。だがしかし企業内において自由文を掲示出来るような仕組みのハードルが低くなると企業内情報交換は活発化するか?結構疑問だと思う。これまた個人情報保護法などの絡みなのだが、いろいろな使用制限が強化されている、キーロガーも珍しくない。さらには私物PCの持ち込み禁止という方向性も出ている。つまりは企業内ではフォーマット通りにPCを使えという方向性なのだから、自由文についてだけハードルを低くしてもあまり変化はあるまい。

9月 18, 2004 at 08:15 午後 ウェブログ・ココログ関連 | | コメント (4) | トラックバック (1)

HDD付きDVDレコーダーがインターネットを攻めてくる

「生きた証を刻め。」さんの記事「blog が家電に乗っ取られる日。」というの見つけてトラックバック先のnlog(n)さんの記事「 ハードディスクレコーダーからのコメントスパム攻撃」を読んで驚いた。

今日、ものすごい量のコメントスパム攻撃があった。攻撃中に気がついたので、被害はそれほど大きくなかった。ログを見ていると、国内の IP アドレスからの発信がある。そのアドレスにアクセスしてみると、ハードディスクつきの DVD レコーダーだった。

理屈じゃ了解しているとは言え、驚くよ。なんでこんなことになるのかをnlog(n)さんはたまたま兄弟機種を持っているので推定している。

もちろん、利用者の設定にも問題がある。レコーダの Web サーバの 80 番ポートを外部に公開してしまっているからである。公開しているのは、単に自分が便利だからだろう。 この踏み台レコーダの持ち主は、「まさか自分のハードディスクレコーダが不正アクセスの踏み台になっている」とは夢にも思っていないに違いない。マニュアルには、少なくとも「外部からアクセスできるようにした場合は…」という記述が必要だろう。

ところでnlog(n)さんは、記事の中にコメント・スパムについての考察も書いています。なかなか面白いです。

9月 18, 2004 at 03:52 午後 ウェブログ・ココログ関連 | | コメント (0) | トラックバック (2)

2004.09.17

近所の風景

1000012.jpg

あおばトリエンナーレ2004を10月10日までやっています。
これはわたしの家から200メートルぐらいのところの歩道の階段です。

9月 17, 2004 at 05:06 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0) | トラックバック (0)

美浜原発についての記事

朝日新聞より美浜原発の全機で肉厚不足放置 国の技術基準を独自解釈」

関西電力美浜原発3号機(福井県)で、昨夏の定期検査で別の2次系配管で肉厚不足が見つかったにもかかわらず、関電が国の基準を独自に解釈し、配管を交換しないまま運転していたことが16日、経済産業省原子力安全・保安院の調査で分かった。同様の放置は1、2号機でも見つかっており、美浜全機での確認となった。独自解釈が常態化していた疑いがある。当初11ミリあった肉厚が9.4ミリに減肉し、電気事業法に基づく技術基準で必要とされる厚みを0.1ミリ下回っていた。こうした配管は本来、すぐに交換すべきだが、関電は技術基準で火力発電所に認められている特例を独自に適用し、寿命をより長く評価。「安全に問題ない」として交換を翌年以降の定検に先延ばししていた。

記事のいわんとすることは分かるのだが、0.1ミリだけ規定より薄くなっていたのを無視したというのと、9ミリ以上減ってしまって、肉厚が1ミリ以下になっていたもの見逃した(だから死亡事故になった)ことを同列に置いて良いことか?

どう考えても独自解釈でも、9ミリ減っても良いとするわけが無いだろう。つまり問題は規定の問題ではなく検査漏れが生じたことにある。この記事では「検査した結果」について述べているわけで、それが関西電力の体質の指摘であることに反対はしないが、事故原因は別のところにあるのは間違えないだろう。なんと言うか、目の前の問題よりも大儀とかを重大視しているように感じる。もの作りにおいては建前を並べても結果はモノとして現れる。つまりは実をどうやって確実なものにするのかが優先であって、建前はそれを補完する立場のはずなのだ、一部の企業ではそれが失われているようだ。新聞もまた枝葉末節、本末転倒な記事になってしまう恐れがあるということだ。

9月 17, 2004 at 10:47 午前 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (0)

架空請求詐欺で敗訴・支払になるケース

産経新聞より新手の架空請求 少額訴訟など悪用 「無視」続けると敗訴に」

 ちょっと前に悪徳商法?マニアックスでも話題になった事例です。

架空請求は警察・消費者センター・ネット上の消費者被害相談などでも「無視して下さい」とアドバイスしています。業者が少額訴訟を裁判所に申し立てます。裁判所から被害者=被告に少額訴訟の呼び出し状が来ますが、これも「架空請求だから」と無視してしまうと、少額訴訟のルールで敗訴確定となってしまいます。つまり架空だった請求が裁判所というもっとも権威があるところに保証された確定した請求になってしまうのです。

一般には「敗訴したら控訴して上級審で争えば良いでは無いか」と考えますが、少額訴訟では一審(原則一回)で確定であり、控訴は出来ません。つまり最初の呼び出しに応じないとそれだけで敗訴です。産経新聞の記事では

架空の訴訟を起こされて精神的被害を受けたとして損害賠償請求を起こすのは都内在住の二十代の男性会社員。大阪市内を本拠とする出会い系サイト運営者が提訴した訴状が、大阪簡裁から届いた段階で「身に覚えがない」と弁護士に相談した。業者側が起こした訴訟は、東京簡裁に移された後、さらに東京地裁に移され、二十七日に審理が始まるという。

となっていて細かい事情が分かりませんが、日本司法書士連合会のサイト少額訴訟の解説

少額訴訟手続により訴えを提起しても、被告が通常の訴訟として審理することを求めた場合には、少額訴訟手続による審理は行なわれません。

とある通り、少額訴訟で勝ち負けを決しないと判断した場合に、少額訴訟ではなく通常訴訟で争うことにするしか手がありません。産経新聞の紹介している事例がこのケースなのか、少額訴訟で敗訴したので一般民事事件で再度訴訟を起こしたのかが分かりませんが、どちらにしてもやっかいなことです。

一方「架空請求が裁判所にバレる可能性があるだろう」と誰もが思うところですが、アングラ情報ですが少額訴訟を起こす原告=架空請求が裁判所にバレする可能性がある人物には本人が借金などで首が回らず、なんでも引き受ける人間を使う。という話しもあるようです。これは、Spam メールを送りつけるのに弱みのある人間を使うという話があるのと同様で、少額訴訟の規定にある「 同一の裁判所に年間10回を超えて申立てることはできませんも人を取り替えることで逃れているとも言えるでしょう。

9月 17, 2004 at 10:29 午前 セキュリティと法学 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2004.09.16

日弁連・架空請求110番

日本弁護士連合会全国一斉「架空請求110番」を実施します

メールや葉書等による架空請求の問題について、各弁護士会でこの問題に詳しい弁護士が、無償で対処の方法や正しい法律知識を提供し適切なアドバイスを行う電話相談です。
9月下旬を中心に全国各地で実施します。

なお、相談時間等の詳細については、各弁護士会によって異なりますので、直接 各弁護士会にお問い合わせ下さい。

9月9日付けで日弁連のHPにアップされています。
これだけ大規模にやっていることがほとんど報道されないのは残念です。全国50ヶ所で開催(予定もあり)です。

会場などは続きをお読み下さい。

弁護士会名 日にち 時間 電話 備考
札幌 9月18日(土) 未定
函館 9月21日(火) 10:00~17:00 0138-41-0087 0138-44-0753
旭川 9月21日(火) 10:00~12:00 13:00~15:00 0166-51-9527
釧路 9月21日(火) 10:00~16:00 0154-44-6585
仙台 9月21日(火) 10:00~15:00 未定(10日頃確定)
福島県 9月21日(火) 10:00~15:00 024-533-8010 024-533-8014
山形県 9月21日(火) 10:00~15:00 023-635-3648
岩手 9月21日(火) 10:00~17:00 019-622-4560
秋田 9月21日(火) 10:00~15:00 018-863-0121
青森県 9月19日(日) 13:00~17:00 017-776-5766
東京三会 未定
横浜 9月21日(火) 10:00~17:00 045-663-8442
埼玉 9月20日(月) 10:00~16:00 048-834-3057 ヤミ金融対策協議会の合同相談会として実施
千葉県 9月21日(火) 10:00~16:00 未定(7日頃確定)
茨城県 未定
栃木県 9月18日(土) 10:00~15:00 028-622-2008
群馬 9月25日(土) 10:00~12:00 027-233-4804
静岡県 未定
山梨県 9月18日(土) 11:00~14:00 055-235-7202(代) 面談も実施
長野県 9月27日(月) 10:00~16:00 未定(15日頃確定) ヤミ金融対策会議の構成団体として実施
新潟県 9月平日毎日 10:00~15:00 025-223-8252 「ヤミ金、オレオレ詐欺、架空請求等に対する取り組み強化推進対策本部」を設置し、9月を強化月間として常設の無料電話相談を実施。
名古屋 9月21日(火) 10:00~16:00 052-223-2355
三重 9月24日(金) 10:00~13:00 未定(7日頃確定)
岐阜県 9月21日(火) 10:00~15:00 058-265-2850
福井 9月21日(火) 10:00~17:00 0776-23-3970
金沢 9月22日(水) 10:00~12:00 13:00~15:00 076-221-0242
富山県 9月21日(火) 10:00~16:00 076-494-1005
大阪 9月21日(火) 10:00~16:00 06-6364-1666(4回線)
京都 9月21日(火) 10:00~16:00 075-241-2455
兵庫県 9月21日(火) 10:00~15:00 078-362-0613(代) 2回線
奈良 9月21日(火) 10:00~12:00 13:00~17:00 0742-22-3015
滋賀 9月21日(火) 10:00~16:00 077-527-0420
和歌山 9月21日(火) 13:00~16:00 073-422-1004 073-421-6055 073-421-6080
広島 未定
山口県 9月21日(火) 10:00~16:00 083-920-8730
岡山 9月21日(火) 10:00~15:00 086-234-9581(代)
鳥取県 9月21日(火) 10:00~15:00 0857-39-8771 0857-25-5599 0859-38-1711
島根県 9月21日(火) 13:00~15:00 0852-20-6955 0852-20-6977 0852-21-3450
香川県 9月16日(木) 13:30~16:30 087-822-3693
徳島 9月30日(木) 13:00~16:00 088-652-9745 088-652-9743
高知 9月27日(月) 10:00~17:00 088-822-4852 088-822-4853
愛媛 9月17日(金) 10:00~16:00 089-913-7145
福岡県 9月24日(金) 10:00~16:00 092-724-2644
佐賀県 9月23日(木) 10:00~16:00 0952-24-3411 0952-22-9520
長崎県 9月21日(火) 10:00~15:00 095-826-5652(代)
大分県 9月21日(火) 13:00~17:00 097-536-1477 097-536-1478
熊本県 9月21日(火) 10:00~17:00 096-356-5357~5359
鹿児島県 9月21日(火) 10:00~12:00 13:00~15:00 099-226-3765
宮崎県 9月25日(土) 10:00~14:00 0985-31-0747
沖縄 9月22日(水) 13:30~17:00 098-853-3220

9月 16, 2004 at 02:41 午後 | | コメント (0) | トラックバック (1)

2004.09.15

二次詐欺被害

朝日新聞より マルチ商法被害弁済装い、郵貯だまし取る 13人が被害」

健康食品販売会社「全国八葉物流」による巨額詐欺事件の被害者に 電話で「被害弁済を代行する業者」を名乗り、郵便貯金の振り替えをインターネットや電話でできるサービスに加入するよう指示。操作に必要な暗証番号やパスワードを事前に指定したり、聞き出したりして、 8都府県で13人の被害が確認された。一家4人で計312万円だまし取られた例もあった。

なんというか、被害者には失礼だがなんで同じ話しに二回引っかかれるのだろう?

もちろん全国八葉物流事件の被害者が再度被害者になっているのなら、まさに個人情報流出であるわけだが、これもしょせんは犯罪組織に名前を知られた=カモリストに載った、ということなのだが、向こうから来る電話などというのは100%疑って当然なのだが、そういう知識が無いのだろうか?

それにしても、初期からのパソコン通信ユーザとしてはそれなりにひどい話を見たり経験したりしているからネットワークという顔が見えない世界では基本的に信用が無いということが身体に染みついているだが、ネットワークの世界とは別に「会社だから」「役所だから」といった既存の権威があって「ネットでは信用出来ないが、会社(役所)に聞けば確認出来る」と長年やってきた。

それが最近では会社も役所もネットを利用し始めた。その結果がニセサイトの登場でありフィッシングの横行、架空請求メールの氾濫である。

にも関わらず、会社はとにかく役所や周辺のボランティアグループなどが安直にインターネットで「私たちは○○(の認可を受けているの)だから信頼出来る」とやっている。そもそもニセサイトで無いことは証明出来ないということ知ってとは思えない。ネット外の権威を出せばネット内でも信用できると思っているところが恐ろしい。役所を代表として信用を常に維持するために莫大に費用を掛けていることを知らない人が多すぎる。

インターネットは社会そのもの反映であるから「いかがわしいインターネット」などというのがヘンなのだ。社会にはいかがわしい部分は間違えなくある。だからインターネットにもいかがわしい部分があって当たり前なのだ。そういう方向議論はあまり聞かない。

9月 15, 2004 at 11:51 午後 セキュリティと法学 | | コメント (1) | トラックバック (0)

三菱ふそう・クラッチハウジングやっと対策

朝日新聞より クラッチ系統欠陥で恒久対策 三菱ふそう

同社は15日、金属部品「クラッチハウジング」について、破断の原因となる振動を抑える部品を追加装着する恒久対策を始めた。7月から実施している緊急点検で、対象車約7万2千台の約94%でクラッチハウジングの点検・交換が終わっている。

「酔うぞの遠めがね」で何度も繰り返し指摘した通りの結論にようやくなった。

クラッチハウジングは単なるカバーと支えを兼用したような部品で回転したり特に力が掛かったはしない。だから点検もしないし定期交換もしない部品であり、自動車(トラック)が使われる続ける間は点検が不要な部品である。

それが破断したというのは、ミッションやクラッチなどの回転している部品から発生する振動がクラッチハウジングの強度に対して過大であるから、亀裂が入ったりしまいには破断したのだ。

自動車の部品であるから飛行機ほどの軽量化やギリギリの強度設計にはなっていない。常識的に「これで大丈夫」という線を狙って設計するものだ。ところがそれではクラッチハウジングの強度が持たなかった、これはクラッチハウジングの問題かそうではないのか?

クラッチハウジングは正常でそこに異常な力が掛かったと考えるべきだろう。つまり交換するべきなのはクラッチハウジングではなく、異常な振動を発生させているクラッチやミッション、シャフトなどである。振動の抑える部品で対策するというのは、一応正しい選択であるが、まだまだ疑問符が付く。

そもそも、振動が全ての車に発生していたら(使い物にならないから)即座に対処していただろう。振動対策をするというが、振動する車が(全部から見ると少数)あるということだ。

そうなると、振動がどの車でも発生するわけではない=振動が発生する原因はなんなのだ?となる。つまり振動を抑える部品をつけても原因が解消したわけではあるまい。やはり原因を根絶する対策が必須だと思うが・・・・・。

9月 15, 2004 at 09:18 午後 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.09.13

火力発電所の配管肉厚の検査が無いと言うのだが

毎日新聞より「火力発電所:配管の肉厚管理、大半で行わず」

国が全国11の電力会社に求めていた火力発電所に関する調査で、同様の配管約10万カ所の大半で肉厚管理をしていなかったことが分かった。全国11電力会社がもつ火力発電所の配管で肉厚を実際に測定していたのは約1万500カ所。東京電力と中部電力はこの実測値を使って、水の温度や圧力などが似たような部分の配管の減肉度合いを推定する方法で他の配管約2万8500カ所についても安全と評価していた。
残る約6万1000カ所は、配管の肉厚の安全性を確認する作業を行っていなかった。肉厚管理をしていなかったことについて各社は「火力発電所では肉厚管理の考え方そのものがなかった」「これまでの経験で大丈夫かどうかを判断していた」などと話している。
一見トンでもない話のように見えるが、わたしの判断は違う。

関西電力美浜原発では「チェックリストに載っていなかったから全く気にしていなかった」ことが問題であって、肉厚を検査しようと、定期的に交換しようと、様子を年中みていることで危険を関知しようと、安全に運転できれば問題はない。肉厚を検査すれば良いという事ではないのは、美浜原発で検査漏れから死者5名という事故になったことを見れば分かる。
美浜原発事故の異様さはこのような種々の方法で安全に運転できるものを「検査リストから漏れた」だけで大事故にしてしまったことにある。
このような事故を防ぐのは「ダブルチェック」と呼ばれる複数の検査法方法を使ったり、定期交換で検査を省略する方法もあったのに、それをどれ一つ採用しないで検査だけに頼ったところにこそ問題がある。
むしろ検査やマニュアル一辺倒ではなく安全に運転できている発電所の体制の方が信用出来るというものだ。

9月 13, 2004 at 11:53 午後 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.09.12

スカイマーシャル搭乗へ

産経新聞より「米国便に武装警察官搭乗へ 警察庁、年内にも」

警察庁は日本航空と全日空が運航する米国便の旅客機に拳銃を携帯した警官を搭乗させる「スカイマーシャル」の制度を年内にも実施することを決めた。米国の要請を受けて国土交通省、航空会社と協議。05年度予算の概算要求にも装備費など7700万円を計上した。旅客機の乗員らに慎重論もあり、権限や拳銃の使用基準など詰めの作業を進める。スカイマーシャルをめぐっては、今年6月のG8の会合で、実施に向けた準備を進めることで合意。警察庁は同様の制度を持つ国に千葉県警と大阪府警の幹部を派遣、訓練を受けさせるなどしていた。
先日NHKでイラク問題などを広範囲に議論する番組を放送したが、その中で「アメリカではテロ事件は起きていないが、アメリカ以外の国でテロ事件が起きている。これはアメリカのテロ対策が効果を挙げている証拠だ」という説明があって納得した。
実際問題としてアメリカの特に空港におけるテロ対策は色々な問題もあるし、ビジネス・チャータージェットの大流行といった社会のスタイルの変革も生みだした。それにしても効果はあったと言う。

であるなら、日本ではどうか?テロ事件は起きていない。けっこうテロ事件を起こしにくい国なのだろうと思う。第一に銃の規制が極めて厳しい。また、オウム事件などで日本の世論は反社会的集団については非常に厳しく見ていると思う。
それやこれやで、実際にはアメリカでテロ事件が起きないのと同じ程度のテロ抑止力は日本に実際にあるのだろう。

その上で「スカイマーシャルの搭乗」というのはどうなんだ?大体、スカイマーシャルがハイジャックを防止したなんてのは、ロシアであった例ぐらいしか無いのではないか?もちろん、事前に抑え込みに成功すれば事件にはならないとか、指名手配犯が飛行機を利用しなくなるといった側面の方が大きいのだろうけど、どうも費用対効果が合わないような気がする。

13Hzで稼働中さんが「ブッシュは銃を野放しにするつもりらしい」と書かれているが、銃器の取締つまり刀狩りは歴史的に見ても極めて難しい。近い将来、世界で刀狩り(銃器取締)は出来ないだろう。そうなると、実効的に銃器を取り締まっている国の方が少ないという現実に突き当たる。日本でも銃器の取り締まりは極めて厳しいが、ヤクザが短機銃を持つとか、全くの素人が「自殺のためにピストル密輸入」なんて事件が起きている。公式(?)に実効的に銃器の取り締まりが出来ているのは、EU諸国、日本、東北アジア諸国ぐらいしか思い当たらない。そんな中で銃を所持するスカイマーシャルというのはある意味で当然の発想なのかもしれないが、日本から出発する便よりも日本に向かう便の方が怪しいのではないか?どうするのかね?

9月 12, 2004 at 12:56 午後 海外の政治・軍事 | | コメント (1) | トラックバック (2)

鳥インフルエンザ・大流行かWHOが警告

産経新聞より「鳥インフルエンザ、「大流行の可能性」と警告 WHO」

WHOの尾身茂・西太平洋地域事務局長は11日、中国上海での記者会見で、アジアで再発している鳥インフルエンザについて、ウイルス(H5N1型)が想像より広い範囲に伝染していると指摘、「拡大防止の取り組みを強化しなければ、大流行する可能性が高い」と警告した。
人間への感染は39件、死者28人とのことだが、先日猫に感染することが確認された。こうなると人間に感染しないという話しにどこまで根拠があるのか?ということになるだろうし、人間のインフルエンザが何年かごとに世界的に大流行するのは、免疫が長続きしないとか、ウイルスが少しずつ変異するからだなどと言われます。つまり撲滅はかなり困難なのでしょう。
しかも、鳥にとっては感染力が強いのですから、大流行になると封じ込めには莫大な手間が掛かることになります。

9月 12, 2004 at 12:07 午後 医療・生命・衛生 | | コメント (0) | トラックバック (0)

三菱ふそう・新型車出せず

日経新聞より「三菱ふそう、新車発売が全面停止・国の審査厳格化で」

三菱ふそうトラック・バスの新型車の新規発売がほぼ全面的に停止している。国土交通省が同社製車両の型式審査を厳格化しているためで。国内販売への影響は避けられず、他メーカーへの顧客の乗り換えが進む可能性もある。国交省の型式審査は新型車の安全性や環境性能を確認する。この手続きを通過しないと車両の登録やナンバー取得ができず、販売できない。
これは以前指摘した、車検制度の問題である。

車検制度は国土交通省が「この車は道路を走ることを認める」とするもので、法的には一台一台を国が検査していることになる。しかし量産車の場合はメーカに任せているわけで、そのためには包括して「メーカは大丈夫」としていることになる。
このために1台の車を作って公道で走らせるのは法的に極めて大変で、アメリカ・イギリスなどのように自主製作の車は事実上公道を走ることが出来ない。イギリスなどではキットカーと称する組立キットを売っているが日本では組み立てることは出来ても公道は走れない。「一台ずつ検査すれば良いではないか?」と思われるだろうが、検査ではなく設計計算や試験結果を提出する必要がある、つまり1台の車を公道を走らせるためには、複数台の同じ車を最終的には破壊する試験をする必要があります。
そこで、1台の車の検査が合格であれば少量の生産を認めるとなって、光岡自動車など少量生産メーカが成立しました。たしか99台まで同一車の生産が出来るはずです。

三菱自動車(現ふそう)は、わたしの私見では明らかな設計ミスを設計ミスとしないで部品の欠陥としました。これには何度も指摘していますがハブとクラッチハウジングが該当します。設計ミスと部品の欠陥で何が違うのか?と思われる方も多いと思いますが、部品の欠陥とは設計上はちゃんと機能するはずの部品が材料が設計通りでは無かったとか、部品の精度が設計通りでなかった、といった設計とは違うものを作ってしまった時に部品の欠陥とします。
しかし、部品の欠陥とされたものも、もともとをたどると設計のミスだろう、というのもあり得るわけで、設計ミスもケアレスミスに相当する部品の設計をやり直して対策部品を作って交換すれば良いものと、これはどう考えても根本的にダメだという設計間違えがあり得ます。
多くのモノ作りの現場では、ケアレスミスの発生はやむを得ません。先日発表されたかなり高価なデジカメのストラップ取り付け金具が破損して最悪の場合落下するという欠陥と対策が発表されていますが、これはおそらくは取り付け方法の問題でしょう。こういうのは検査ではなかなか見つからないです。

さて、三菱のハブ問題ですが、横浜で歩道を歩いている主婦が外れた車輪の直撃で亡くなっていますが、ハブが破損する理由を三菱は当初は「摩耗のせいであり、ユーザの責任」としました。その後、先に説明した「軽微な設計のミス」ということに話しを変えました。

しかし、図面で見る限りこれは大学1年の材料力学で落第点というレベルの設計で、これで壊れないと思う方がおかしいとか、定期的に交換するべき部品といったものになっています。つまり「重大な設計ミス」となります。
これを行政の側から見るとどうなるか?

車検のための形式審査はメーカー側の常識的に善意による安全な設計が出来ている、ことを前提としているのでしょう。そうでなければ国営工場になってしまう。したがって後から考えて「明白な設計ミス」であれば、行政の以前の審査が正しくなかったとも言えるし、メーカが行政をダマした、とも言えることになります。

そこで、一台ずつ検査するということになってしまっても不思議は無いことになりました。
一言で言えば行政としては三菱に「部品の欠陥ではなく、設計の欠陥であるから安全に走ることは出来ない、車検は無効である」という宣言でもして欲しいのでしょう。
その結果は、三菱が全ユーザに対して損失の補償をしなければならないし、代替する車両を早急に市場に投入する必要がある、というトンでもないことになります。

要するにハブとクラッチハウジングについてはリコールして部品を替えるとなんとかなるものかどうか疑問があるということなのです。

9月 12, 2004 at 11:41 午前 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (1)

いすゞのリコールで三菱を考える

朝日新聞より「いすゞがトラック「ギガ」をリコール」

いすゞは10日、トラック「ギガ」計2461台を燃料噴射装置の部品に亀裂が生じて燃料が漏れ、火災を起こす恐れがある。としてリコールを届け出た。
一見「いすゞもか」という印象を受けるが、総合的にはだいぶ違う。

なぜリコールするのかがはっきりしている。
燃料噴射装置の部品に亀裂が生じる→燃料が漏れる→火災を起こす。
となっている。
何が問題かというと火災を起こす可能性について言及していない点です。
部品に亀裂が入るという確認された事実から先については評価していない。
これが重要で、考えようによっては亀裂が入っても燃料は漏れない。とか、燃料が漏れても火災になる量ほど漏れないとか評価することは可能です。

三菱自動車(ふそう)はこれ(評価)をやってしまった。
だから後から評価がひっくり返ったのです。
しかも一旦やってしまった誤った評価を後からごまかそうとした。
それが「ハブの摩耗量」であり、クラッチハウジングの破断事故隠しとなったのでしょう。
程度問題(走行距離問題)としたところに間違えがあったので、この点についてはいまだに変わる様子が無いです。

9月 12, 2004 at 12:08 午前 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (0)