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2004.08.07

三菱ふそう・クラッチハウジングで記者会見

朝日新聞より「破断4件、高速などで発生 三菱ふそうのクラッチ欠陥

三菱ふそうトラック・バスの金属部品「クラッチハウジング」が破断する欠陥で、同社は6日、先に明らかにした4件の破断が、高速道路などで起きていたことを明らかにした。

    TKY200408060261.jpg

クラッチハウジングは写真の右側の大きなナベの底の無いような部品である。
これが写真で見えている面のところからぐるりと割れて落ちてしまった。

 
ちょっと機械に関心のある人なら直感的に分かるかと思うが、そうそう強大な力を受けるように部品ではなく、現実に写真で見える側にエンジン、人の側にトランスミッションが取りついて、中で写真左側にあるクラッチディスクが回転している。
つまりクラッチハウジングは回転する部品が入っているだけの、いわば支えの役をしているだけであるから、力が掛からないのだ。
レース用オートバイなどではこの部品が骨だけで中で回転しているクラッチが見えるというものもある。

これが割れた。PCを使っている人たちにとって回転部品と言えばハードディスクがある。ハードディスクは毎分7200回転とかだから自動車のエンジンとするとかなりの高回転型であるが、ハードディスクのケースが割れるワケがないと思っているのは、無理な力が掛かっていないで中で回っているだけだ、と思っているからと言えます。

それが、三菱ふそうのトラックでは割れた。
定期交換するような部品ではない。つまり消耗しないことを前提に設計しているのだから、それが壊れるというのは対処が極めて難しいし、第一クラッチハウジングそのものに割れる原因があるわけではない。

中で回っている仕組みがあって、それを支える部品が壊れたのだから、中で回っている部品が異常な力を発生していることなどに原因があるのは明らかだろう。
実際に三菱ふそうのサイトにはクラッチハウジングのリコール処理の内容として内部で回転している、シャフト類の点検を厳重にすることなっている。
その意味ではこの記者会見の詳細はもちろん分からないが、クラッチハウジングだけで説明したのでは意味が通じないだろうし、記者だって詳しい人はいるだろうから突っ込んだのではないか?と想像してしまう。
どうもこの記者会見の様子だけ見ても、三菱ふそうの対応はもの作りの会社の対応ではないと感じてしまう。
以前、トヨタの張社長をWBSの小谷キャスターがインタビューした時に組み立てラインの中に椅子を置いて会談していた。せめてそれくらいことをやるのがもの作りの企業姿勢というものだ。

8月 7, 2004 at 01:06 午後 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (1)

2004.08.04

池貝・中国企業になる

日経新聞より「池貝、上海電気の傘下入りを正式発表

老舗工作機械メーカーの池貝は4日、都内のホテルで記者会見して、中国大手機械メーカーの上海電気集団総公司の傘下に入ると正式発表した。

一応、業界にくっついているつもりなので、感慨ひとしおです。

工作機械は大きく分けて、回転体を作る旋盤、回転体ではないブロック状のモノを作るフライス盤の2系統が中心です。
日本が工作機械の製造を開始したのは国鉄が最初で当時はJISも無かったので国鉄規格を作って、その規格で工作機械も作りました。
旋盤を池貝鉄工所、フライス盤を日立が受け持ちました。

池貝(旧池貝鉄工所)はまさに老舗で、その老舗が中国の会社の傘下に入るとは、予想の範囲内とは言え来るべきのもが来た、という感慨はあります。

工作機械メーカは、大企業というのは少数で同族経営の色彩の強い会社も沢山あります。また非常に高度なノウハウを必要とするために、名門意識が強い会社も以前は多く、池貝鉄工所も技術革新に遅れ市場を失っていきました。
その過程で、筆頭株主が様々に変わり、扱い製品も色々になるなど様々な方向に挑戦したのですが、旋盤に換わるあるいは旋盤を革新して改めて首位に立つということはなく、徐々に消耗していった、という印象です。

8月 4, 2004 at 10:50 午後 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (0)

東京地裁・UFJの異議申し立てを退ける

産経新聞より「地裁、UFJの異議申し立てを退ける

住友信託がUFJを三菱東京との経営統合に待ったを掛けるために東京地裁に申し立てた交渉禁止の仮処分が東京地裁で認められてしまったために、その決定に対してUFJが異議をもし立てていた。
その結論が、裁判所は判断をひっくり返しません、つまり住友信託の仮処分を認めるというものになった。

 
今後、UFJは高裁に抗告して高裁の判断を仰ぐ。
UFJ信託は住友信託に売却、残りの部分を三菱東京と経営統合という可能性が出てきたが、UFJ信託はUFJグループの中で優良部門であるから、優良部門が減るということは三菱東京にUFJは買い叩かれることになる。

さらに住友信託とは近い三井住友がUFJに経営統合を持ちかけているが、これはこれで三菱東京との交渉をひっくり返すことになるので、これまた訴訟沙汰になりかねない。

一言で言えば、ほんのちょっとの先見性すら無い、現経営陣と直前の経営陣の責任だろう。株主代表訴訟が起きても不思議じゃない。

8月 4, 2004 at 10:17 午後 経済・経営 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.08.02

テレ朝の取材メモが訴訟の相手側に利用される

毎日新聞より「児童虐待:テレ朝の取材メモ セミナー団体が証拠提出

栃木県の自己啓発セミナー団体「ホームオブハート」の関係施設で、子供が児童相談所に一時保護された問題を取材したテレビ朝日のメモなどが団体側に渡り、同問題に絡む民事訴訟で、証拠提出されていたことが分かった。テレビ朝日は、団体が返還に応じないため警察に被害届を出す。

7月30日から紀藤正樹弁護士の「ホームオブハートとToshi問題を考える」ページで日本テレビのニュースとして取り上げられていた問題です。

 
紀藤正樹弁護士らが記者会見で報道陣に配付した資料を持って、ホームオブハートの取材に行った記者が、資料を落としたところそれをホームオブハートのマネージャーがその場で拾い、記者らの返還要求を拒否してそのまま持ち帰ってしまった。

これは4月8日のことでTVカメラが記録しています。
それだけであれば、事実は闇の中というべき話しですが、7月13日づけでトシオフィスは紀藤正樹弁護士ら3名に合計6000万円の損害賠償請求訴訟を起こし、その訴状に添付資料としてして使われたというのです。

東京地裁に見物にいったこともありますが、全体として大変に混乱している裁判で、どうなるのよく分かりません。
いずれにしろ、結果は常識的な線にまとまるとは思いますが、相当な長期戦になるように思います。

そういう裁判で、取材メモが訴訟の相手側に渡るというのは、法廷戦術的にも場合によって当事者や第三者の情報が漏れるということにもなり、結果において取材規制などになることで、報道陣の一層の注意を要求するのは当然としても、このように訴状に添付するというのはなんともまともに法的に争うというよりも単に混乱させ引き延ばすのか?といった疑いを持ちます。

8月 2, 2004 at 10:40 午後 国内の政治・行政・司法 | | コメント (0) | トラックバック (0)