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2004.06.12

三菱自動車・元社長が公表に反対

毎日新聞より「三菱自・河添元社長、欠陥公表の進言を繰り返し拒否」

元社長の河添克彦容疑者は97年11月の社長就任直後から、当時の担当常務にリコールすべき重大欠陥の公表を繰り返し勧められたにもかかわらず、一貫して拒否していたことが分かった。

というのだが、本当かよ?という気が強くする。
どうするつもりだったのだろうか?

2000年に「リコール隠し発覚」があり、この時に全部を出せば良いのに、今回問題になった範囲は全く出していない。しかも、毎日新聞他の記事によれば、運輸省などの抜き打ち検査に対応する訓練までやったという。
どういう意味があるのだろうか?

全体像がさっぱり分からない。リコールを届け出ないとして、その間に対策部品を作って、同じ問題が二度と起きないようにするのなら、まだ話は分かるが、ハブについては、設計変更しても欠陥を残した。

新聞記事でも「クラッチ破損によるプロペラシャフトの脱落事故」と書いているとおり、クラッチハウジングはクラッチの破損によって引き起こされる問題であって、原因としては長時間の高速走行によるものらしい、正に回転部品が回転するエネルギーで破損して、その力ががクラッチハウジングも破損するだから、クラッチハウジングを手当てしても、クラッチは破損するはずだ。
確かに、クラッチが破損しても、それ以上の部品が壊れないことは重要ではあるが、「クラッチが壊れます」と公表したら「営業補償しろ」ということになるだろう。だからと言って口をぬぐってなんとかなるモノか?
小学生でもやらないようなことをやったというしかない。

社内の会議で「人身事故になる」という結論が出ているものを、対策しなかったのだから、当然のこととして「いつかは、死傷者が出る」と承知しつつトラックを生産していたことになる。これでは、欠陥ではなくて確信犯となってしまう。未必の故意による傷害致死罪になってしまうではないか。

6月 12, 2004 at 06:13 午後 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.11

三菱自動車の元役員ら6名を逮捕

三菱自動車の元役員ら6名が逮捕された。

各紙の情報を総合すると、クラッチハウジング破損対策は落下防止といった対策であったようだ。しかし、これは対策と言えるのだろうか?
ここでも繰り返し述べているが、他社のトラックなどではほとんど例が無い。
よって対策は他社同様にすることであろう、つまり日常的に点検項目になっていない事実からして、廃車になるまで点検不要であるだけの部品寿命を保証することが対策であろう。

ところが、三菱自動車がリコール隠しでヤミ修理をした「対策」とは落下防止であるらしい、そしてリコール対策も全く同様らしい。
つまり、クラッチハウジングが脱落することは無いが、破損はするという意味だろうか?
そもそもクラッチハウジングの破損でなぜ死者が出たのかは、あまり報道されていないようだが、クラッチハウジングが脱落すると、内部で回っているシャフトなどに振り回されて、ブレーキラインを切断したので、止まることが出来ずに建物に突入してドライバーが死んだというものである。
また、落ちたシャフトなどに後続のバイクが乗り上げて転倒してライダーが負傷したこともあった。

さて、「対策」で脱落が無くなったとすると、死者は出ないかもしれない。うまくすると怪我人も出ないだろう。だが、トラックとしては、簡単には修理できない重大な故障となり、主な使用者である運送業者は仕事が出来なくなる。つまり、営業保障をセットにしないと対策にならない。

極論を言えば、他に積み替えが出来ないような精密機器運搬車でこれを起こしたら、積み荷の機械を補償することになりかねない。保険会社は保険引き受けを拒否するだろう。

結局、逮捕された元取締役をはじめとして三菱自動車で自動車を作っていた人たちは、自動車という機械を作っていただけだったとしか言いようがない。自動車は社会で活躍することを期待されていることを気づかなかったのであれば、自動車会社ではない、と言わざるを得ない。

6月 11, 2004 at 01:22 午前 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.10

三菱自動車の元役員に逮捕状請求

朝日新聞より「三菱自元社長ら6人逮捕へ クラッチ系統欠陥で死亡事故」

やっぱり、というのが感想である。

捜査当局は、業務上過失致死容疑で元役員6人の逮捕状を請求し、強制捜査に乗り出す方針を固めた。
00年に「クレーム隠し事件」が発覚した後も、旧運輸省に虚偽の報告をしてリコール(無償回収・修理)を免れた結果、死亡事故が引き起こされたと判断した。

対象となるのは、
河添元社長
宇佐美・ふそうトラック・バス前会長
00年当時の社内組織「三菱ふそうトラック・バスカンパニー」の社長(66)
当時の三菱自副社長(66)
品質技術本部長(65)
同副本部長(61)の計6人。

 00年7月、旧運輸省からそれまで隠していた不具合情報を明らかにするよう求められたが、河添元社長らは「98年3月以前の情報は保管されておらず、調査は困難」と虚偽の報告をしてリコールを免れたとされる。

 その結果として、02年10月に山口県熊毛町(現・周南市)で、冷蔵車が建物に激突し、ドライバーが死亡する事故を引き起こした疑いが持たれている。

なぜこんな展開になるまで突っ走ってしまったのだろうか?
ごく常識的に考えても、モノ作りにおいて完全無欠なものを作ることは出来ない、だから改造やリコールという後からの手直しが社会的に認められているわけだ。

前輪ハブの破損を「摩耗によるものであり、整備不良である」という論理はどこから出てきたのだろうか?そもそも前輪ハブは摩耗など事実上しない。およせ製作誤差の範囲である。こんなことは自動車製造業者であれば誰でも分かることだろう、それを「摩耗する」と言い切ってしまった。

クラッチハウジングについてはもっとひどい、クラッチハウジングの強度不足というのは、バランスの問題であって、クラッチハウジングが相対的に強度不足であったというのは確かであるが、掛かる力が過大であるからというのがわたしの考えであるが、その評価は聞こえてこない。

どちらも、勝手に作り上げた技術的な原因の上に話を組み立てていったとしか思えない、なんでそんな無理なことをしたのか、その理由が強制捜査の最大の狙いであろうし、それは知りたいことだ。

6月 10, 2004 at 12:58 午前 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.08

ダイムラー・三菱自動車に補償を請求

日経新聞より「ダイムラー、三菱自に補償請求を検討

三菱自は2004年3月までにダイムラーに三菱ふそう株65%分を約1400億円で売却したが、相次いだ不祥事で資産価値が目減りしたと主張しているもよう。

補償で済むなら幸いというべきではないか?普通なら「欠陥商品だから、売値で買い戻せ」と言われて当然だ。それどころか、欠陥会社を売ったのだから大がかり詐欺罪で訴えられて仕方ないだろう。

もちろん、この手の取引にそれなりの調査があるはずだから、どこが調査したか知らないが、監査法人だかコンサルタントだか格付け機関か分からないけど、ダイムラークライスラーが補償請求されても仕方ない。

これでも、再建できるものなのだろうか?
ダイムラークライスラーの請求は、株主が納得しないということであるが、オーストラリア工場の閉鎖などは、地方自治体が補償請求を起こす可能性が出てきたと思う。
もともと、三菱自動車は今年は新車を出さずに今後の展開を考えていたわけだが、現在では将来に回す資金ではなくて後ろ向きの資金が必要になってしまった。つまり問題が解決しても、自動車会社という大衆にモノを販売する会社としては全く魅力のない、あっても無くてもどうでも良い会社になってしまう恐れがある。

6月 8, 2004 at 09:52 午後 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (1)

三菱自動車の管理は国交省になるのか?

産経新聞より「新たな不具合で人身事故21件 三菱ふそう

三菱ふそうトラック・バスが、リコールを届け出たクラッチ系統の欠陥など4件以外にも、計93件の欠陥や不具合についてリコールに該当するかどうかを検討していることが8日、分かった。

記事のこの部分は各新聞社とも同じ内容だが、それはニュースソースが、石原伸晃国土交通相が閣議後の記者会見で明らかにした。からだ。

三菱自動車というのはどういう会社なのだろうか?リコール制度というのは、自社製品について問題があるから改修・修理しますと国土交通省に届け出ることによって、責任追及を緩めるから社会の役にたつようにという趣旨の手続きだろう。
それをしない・出来ないということは、自動車会社を止めます。という意味にしかならない、ということに気づいていないのだろうか?
国土交通省「リコール・改善対策の届出(平成16年分)」というページを見ると、実に「この会社も自動車を作っていたのか?」というほどマイナーな会社も届け出をしている。

つまりリコール制度とは会社の規模とか、市場に出ている製品の数とかの問題ではなくて、自動車社会を構成する市民としてのいわば資格の問題なのである。だから、中にはチャイルドシートのメーカまでも入っている。

これでは、すでに当事者能力が無いということになってしまう。

6月 8, 2004 at 03:10 午後 もの作り | | コメント (2) | トラックバック (0)

2004.06.07

続・コードレス・プレゼンター

以前、コードレス・プレゼンターを買ったことを書いたが、実は最大の関心は電池の寿命にあった。
カタログ上は「60-100時間」となっていて、どう考えても1週間ぐらいは持つと思われるから実用的には「途中で電池切れ」という可能性はあまり無いだろうと予想はしていた。

その結果が、出たが満足できる電池寿命である、と言える。

コードレス・プレゼンターは、Bluetooth つまり無線でマウス機能を実現していて、もう一つはレーザーポインターとしても使える、つまり単なる無線マウスとは電池の使用量がまるで違うわけだから「電池寿命60-100時間」では使い方によっては半分になるよ、と言うのと同じだからどんなもんだろう?
と興味津々であった。

その一方で、ロジクールの製品としては無線トラックボールを使っているが、これは、確か電池寿命を「何ヶ月」といった数字で出していて、これが正確だったので、ロジクール製品の電池寿命マネージメントについては信頼していた。

コードレス・プレゼンターは5月25日から使っていて、単なるマウスとしてほぼ毎日、4-5時間以上は使っていたから12日間で50-80時間程度は使っていると思う。そして、6月5日にプレゼンでレーザーポインターとしてもバリバリに使ってみた。その結果、この文章を作っている段階で電池インジケーターは「電池を交換せよ」と言っています。

つまり電池寿命についての説明通りの実力を発揮したと言えるでしょう。
とは言え、常用するとなるとニッケル水素電池でどれくらい使えるか?という問題になりそうにも思いますが・・・。

実際にプレゼンをしてみると、これは快適。
手元のPCでやるより全然良いです。実際にプロジェクターの隣にあるPCと演台との距離は5メートル以上はあったけど、全くの問題なし。プレゼンの機会がある方にはお勧めですね。

6月 7, 2004 at 12:27 午前 新商品やお買い物 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004.06.06

三菱自動車・元社長の事情聴取

朝日新聞より「三菱自元社長を聴取・クラッチ系統欠陥死亡事故で

神奈川・山口両県警は5日、97年から00年にかけて同社トップだった河添元社長から任意で事情を聴いた。

三菱ふそうによると、クラッチハウジングの破損は90年から03年までに67件に上る。
三菱自動車は欠陥の危険性を96年に把握しながらリコールせず、02年10月に山口県にドライバーが死亡する事故になったが隠し続けた。


クラッチハウジングが破損したのは、クラッチハウジングの強度不足ではあるが、外力で破壊されたわけではなく、内部構造であるクラッチやミッションの発する力に対して強度不足ということになる。

そうすると、強度不足なのか、内部で発する力が過大だったのか?という問題になる。

機械屋の常識としては、クラッチハウジングのような部品はよほどヘンなことをしない限り、常識的には強度不足にならない。これは主に製法よるものであって、極論を言えば紙でクラッチハウジングを作ることは不可能だろう。その逆に鋼鉄で作ったら、どうしても重くなってしまう。

問題は「常識的には」の部分であって、例えば極端に強馬力である戦車のようなもの(1000馬力以上)ではトラックなどと同じには出来ない。
どうように、内部の力の発生も「常識の範囲」にあることが、設計上のお約束なのだ。

クラッチハウジングが受け持つ力には、トルクと振動がある。
振動というのは、内部で回っている部品のアンバランスの量とか機構のガタによって変わる。その結果、クラッチハウジングが常識的に許している力よりも大きな力が発生することはあり得る。

つまり機械屋の常識は、こんな理由で「クラッチハウジングの交換ではリコールにならない」ということになってしまう。
三菱自動車が放置したのはこれが理由ではないだろうか?
であるとすると、これは「壊れても仕方ない」というものを売っていたし、事故になっても仕方ないと考えていたということになる。

警察は、元社長にこの件を聞いたのであろう。
当時の判断などが明らかになることを期待する。

6月 6, 2004 at 05:43 午後 もの作り | | コメント (0) | トラックバック (0)

SUICA や ICOCA の捨て方は?

吉井怜さん(^_^;)(そこの君たち、勝手に言ってなさい)の無くなった SUICA が出てきたそうです。

それで「ありゃ?」と思ったのが「SUICA の捨て方は?」です!!
JR東日本のサイトには説明無いですね~(オイ!!)

クレジットカードも番号を取られるとおしまいなので、事実上捨てられませんし、もし捨てるのであれば番号の部分を切って、別の日に捨てるといった対処をするべきです。

ところが、SUICA や ICOCA は RFID ですから、カードを切っても(切れるモノなのか?)無線機能が生きていれば、切ったことにならない。

電子レンジでチンするとか、ガス火であぶってみるとかでしょうかね?
まぁ携帯電話についても専門店では「データを消去して処分します」と書いている位ですから、SUICA とか携帯電話という記憶型の情報機器のように見えないものをどうやって捨てるのか?というのは、これからの大きな課題ですね。

6月 6, 2004 at 04:31 午後 セキュリティと法学 | | コメント (5) | トラックバック (0)