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2004.11.22

最近の掲示板での質問

最近、インターネット掲示板の発言で途中から始まっているような感じを受ける発言が増えたような気がします。
それも blog とか個人HPなど本質的に独り言であるのなら問題無いのですが、悪徳商法?マニアックスとか、SOHOの資格商法といった相談する掲示板などでの発言だからちょっと気になるのです。

具体的には「わたしも○○さんと同じです、どうしましょう」といったようなものが多いのですが、○○さんの話しというのは、当然のように最初のきっかけから途中経過を経て、相談せざるを得ないところに追い込まれている現在があるわけです。
それと「同じです」と言われても何が同じなのかが読んでいる(聞いている)側には分かりません。
当然のように「別にあなたの相談を書いて下さい」といった注意が飛びます。

説明に不慣れな人を誘導するとか自分自身の発言を明確化するためのルールといったものを考えてみます。

わたしはもともと金型屋ですからNC工作機械を使っていました。
NC工作機械のプログラムのルールに、インクリメンタルとアブソリュートというのがあります。
漢字で表記すると増分値表示、絶対座標などと言います。

NC工作機械のプログラムは工具が移動するべき座標の羅列で、その表現の仕方にインクリメンタル、アブソリュートという二種類があります。
インクリメンタルは増分値指令などとも呼ばれ「現在地から幾つ進め」という表現です。
アブソリュートは絶対座標指令の意味で「次は(全体から見て)この位置に進め」という表現です。

簡単に分かることですが、インクリメンタル法では、途中から開始することが出来ません。途中を間違えると以後が全部、間違えた量だけずれてしまいます。
アブソリュート法ではこれはありません。途中を間違えても以後の正しい位置に移動します。


この事は、道を教える場合などにも良く出てきます。
一つは地図を見せて「今ここに居ます」「目的地はこちらです」と全体を見せて教える方法です。
もう一つ、「この道を真っ直ぐ行って、突き当たりを左に、2本目の交差点を右に・・・」という方法もあります。前者がアブソリュート法で後者がインクリメンタル法に相当します。


最初に「発言が途中から始まっている」と感じたものはインクリメンタル法での表現だ、ということになります。
そこで、NC工作機械でのインクリメンタル法の実際の使い方を参考にして話しを明確にするのにはどうするか?ですが、これは話の出発点を明示することです。
例えば、いきなり「Aさんがお金を返してくれません、どうしたら良いでしょうか?」では分かりませんが、Aさんと相談者の関係、なぜお金を貸したのか、などといった話の最初の条件を明確化してくれて話しを聞いている人が情況を理解していれば「Aさんがお金を・・・」でも通じるわけです。

もちろん、アブソリュート法的な表現の方が途中で誤解しても修正が効くことになるので、説明としては良いでしょう。例えば「常に隣家のAさん」とするといった表現ですね。

それにしても、話がうまく伝わらないかもしれない、という判断無しに相談も含めてインターネットでつまり全くの他人に話しかけるというのはあまりに乱暴ではないか?と思うのですが・・・。

11月 22, 2004 at 03:34 午後 ネットワーク一般論 |

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コメント

 まあ、僕より酔うぞさんの方が経験豊富だろうけど、パソ通時代から、そういう人っていっぱい居た気がします。
 大人数に対して喋る(不特定多数の読む場所に書き込む)ということは、自分のことを良く知らない人に対しても語り掛けなければならない訳ですが、そこが判ってなくって、その場を読んでいるであろう2〜3人の知り合いだけを対象に「昨日の○○ちゃん酷いと思わない?」なんてほぼ私信を書いてしまう失敗に、初心者さんはよく陥ります。
 当然、周囲の常連さんから「判らない。状況や背景も書いて下さい」とか言われてしまいます。でも、そこで自分のミスに気が付かないと言う奇特な(危篤な?)人が一定数居て、「なんで、私の個人情報をあなたに教えなければならないんですか?」なんて云い始める。
 こういう人は、自分が引金を引いているとは一切考えないので、「なんで私ばかり根掘り葉掘り聞かれるのか?」とか「あそこは怖いところだ」とかなる訳ですね。これで、怖がってその場から離れてくれればまだいいんですが、「ここは間違っている、私が是正しないと!」と使命感を持って居座られると大変。なんせ相手は「前提を摺り合わせる能力」が欠如してるから、どこまでも並行線で話し合いにならんのです
 当時は、「発信(自分の意見の表明)だけ出来るが受信(違う立場の意見への理解)が出来ない」とか、「主観と客観の区別が出来てない」とか言う言葉で、相手の陥った状況を理解し、問題解決への橋渡しをようとしてみました。が、最近はもっといい言葉があるようです。
 そう『バカの壁』です。

投稿: 神北恵太 | 2004/11/22 16:27:36

どもども

いや平行線になってしまうのは本意でないわけで、
なんかプロシージャを決めて簡単に話を本筋に戻せないか、
つ~ことですよ。
これがコミュニティであれば「空気嫁」で済むわけですがね。
根本的に相談サイト(掲示板)は一見さん対応が出来ないとダメなわけです。

ところで、この問題を書こうと思ったのはOKWEBなる相談サイトを見たからなんだわ。
相談サイトが独自に成り立つとなると、フォーラムというのは厳しいなあ、というのもあるけど
それ以前に「相談」と「回答」が微妙にかみ合ってない、という印象を受けるわけです。

コミュニティじゃないとは言ったけど、通常であれば街中で声を掛けるには、
とかマナー問題というのがあるわけだ、
どうもそのレベルに届いていない、という感じね。

まぁ大げさに言えば、日本という国がかろうじてつながっているための
最低条件のようなものなのかもしれませんぞ。

投稿: 酔うぞ | 2004/11/22 16:52:22

 PCを使ったコミュニケーションでは、パソコン通信の時代からありがちだったのですが、最近はそれが加速してドツボにはまってる感がありますね。
 PCで操作しているBBSやブログの向こう側には、不特定多数の人がいるって感覚が欠落しているのでしょうね。

>これがコミュニティであれば「空気嫁」で済むわけですがね。
 こう言う隠語を乱発するコミュニティーののりも嫌いです。
 わからない人にわからない隠語で何をわからせようと言うのか・・・。
 機械加工屋に大工の言葉で説明しようとしているようなもんで。

>ところで、この問題を書こうと思ったのはOKWEBなる相談サイトを見たからなんだわ。
>相談サイトが独自に成り立つとなると、フォーラムというのは厳しいなあ、というのもあるけど
>それ以前に「相談」と「回答」が微妙にかみ合ってない、という印象を受けるわけです。

 OKWEBはずいぶん前に登録してます。
 最近はほとんど回答を書いていませんが。
 OKWEBのシステムは、回答者同士の議論は禁止なんですよ。
 一人の質問に対して、複数の回答者が一方的にさまざまな回答を投げつけるだけ。
 投げつけられた質問者は、集まった複数の回答の中から正しい回答を選び出す必要があるのですが、そもそも解っていないから質問している人に正しい回答の判断ができるのかどうか・・・。
 よって、BBSのように質問者と複数の回答者がインタラクティブにやり取りできる環境ってのは、絶対に無用になる事はないと思いますね。

投稿: craftsman | 2004/11/22 17:57:00

>OKWEBのシステムは、回答者同士の議論は禁止なんですよ。

なるほどね・・・・・・。
参加者がこれを承知した上で、質問する方もなるべく多くの情報を出さない、というのはどういうことなんでしょうね?

他の相談掲示板でも同じですが「読んでいるいる人は察してくれるだろう」という思い込みなんでしょうか?

わたしは親指シフトユーザなので自分で書いたものを「文章が長すぎるな」と感じることが多々です。
キーボードで書くことが大変だからはしょってしまうのでしょうかねぇ?

なんか根本的に「質問」と「回答」という基本的なコミュニケーションに問題があるというのはちょっと怖いですね。

投稿: 酔うぞ | 2004/11/23 1:07:04

>他の相談掲示板でも同じですが「読んでいるいる人は察してくれるだろう」という思い込みなんでしょうか?

・質問/回答する人のレベルが低い。
 まずこれが一番だと思います。
 パソコン通信の時代に、あのような環境にたどりつける人種は、ある程度論理的な思考のできる人が多かったのですよ。
 なんだか得体の知れないPCと言う物を、雑誌やガイド書籍を頼りに設定し、接続できる環境を自力で構築できなければ利用できなかった訳ですから。
 しかし、今はお店で「インターネットを下さい。」(この台詞、冗談じゃありません。)と言えば一式見繕って貰え、さらに幾許か(せいぜい電子レンジや全自動洗濯機の設置手数料程度)を支払えば、ISPのアカウント取得も、接続のための設定も、みんなやって貰えるので、あとは使うだけ。
 従って疑問に答えて貰うためにどのような情報が必要か?の判断もつかない人が質問してしまっているし、質問者がどのような回答を欲しているのかも読めない人が回答してしまっているのですよ。
 OKWEBでは回答者から質問者に、追加の情報を要求する事もできますが、追加の情報を要求する前に質問者が質問を閉じてしまっていたりします。
 得られた回答が適切かどうかの判断もつか無いのに閉じられてしまっては、さらに適確な回答をこちらが持っていてもどこにも持って行きようがなく、はがゆい思いをする事しばしばでした。
 それが、OKWEBへの回答の投稿をやめてしまった最大の理由です。

 さらに・・・PCを前にして、文章を推敲する。
 これができない人の比率が多くなっていますね。
 やはり、1分幾らのパソコン通信の時代にあれだけやり取りをやっていた人達はそれなりに鍛えられていたんですよ。
 いまではISP料金も回線使用料も定額課金なので、インターネット以降の人達は、より効率良くコミュニケーションを取ろうと言う思いが希薄なのだと思います。
 パソコン通信では、元発言の全文引用等の無駄は別にして、内容のある長文に文句を言う人はいませんでしたが。
 しかし、今は内容が濃い事が嫌われ、文章が長いと文句がでます。

 私の打鍵速度は以前と変わらず250タッチ/分、日本語にして125文字/分程度なのですが。
 この程度のスピードで・・・いや、半分はお茶を飲んだり煙草を吸ったりしている程度でも、チャットでスピードが速すぎると文句がでたりします。
 ではゆっくりと意義のある話をするのかと言えばそうではなく、あまり意味のない表面的な会話しかしません。
 議論なんかしたくない、意味のある会話なんかしたくない・・・そんな人の比率が相対的に増えてしまっている結果なのだろうと思っています。
 もちろん、これだけネットワーク人口が増えているので、以前と同じように濃厚で有意義な議論、会話をしたい人も増えてはいるのでしょうけど、それ以上にそうでない人が増えているって事だと思います。

 パソコン通信のBBS上は、技術屋が製品を間に置いて客先の導入担当者と話す濃厚な技術屋同士のような会話だった訳ですが。
 インターネット上では、主婦の井戸端会議レベルの会話が主流になってしまったという事ですかね。

 ・・・って、また長々と愚痴っぽい事を書いてますね。(^^ゞ>私

投稿: craftsman | 2004/11/23 9:28:13

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