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2004.10.17

続人口問題

週刊!木村剛さんの記事「日本は高齢者天国なのか?:48%対3%」にトラックバックした「人口問題」には「辺境からの遠吠えのhasenka」さん、「新佃島・映画ジャーナルの服部弘一郎」さん、「名梨」さんからなかなか重々しいコメントをいただきました。

「名梨」さんが

お三方と同じく私も、一定の国土に対して適正人口ってもんがあるんじゃないの、と考えます。そして、運命論的な言い回しになってしまいますが、この事態は適正値への「収れん」でしょ、と。

とまとめられていて、それは異存がないところです。
わたしの考えでは、現状が変化することを「大変だ」というのは簡単で、「辺境からの遠吠えのhasenka」さんのコメントの通り

増えても減っても問題になるのだからいつだって問題は無くならないですね。

と喝破している通りです。増えても減っても問題なら減ることそのものが問題では無いのは明らかでしょう。と言いたいです。

この現状が変化することを大変だというのがいつの時代でもあって、大学入試センター試験を実施するかと議論してころには「試験制度が変わる」と大騒動でしたし、今は郵政公社の民営化で大騒動です。

人口問題が慢性頭痛のように重苦しいのは、ラジカルな変化は起こしようが無いことと、それゆえに変化までの時間が数十年単位になってしまうことにあるでしょう。

では、週刊!木村剛さんの記事「日本は高齢者天国なのか?:48%対3%」は何を問題にしているのか?というと、結局は曲がり角を問題にしているのではないだろうか?と思います。

簡単に言ってしまえば、日本は人口純増から人口純減に曲がるわけで、その曲がり角をどうするのか?ということでしょう。
これは確かに痛いことになる可能性はあります。

それと、長期的に人口減になることで人口増になる国と国の質が変わるという問題について、人口増になる国のようでないから良くない、というのは言うだけムダじゃないだろうかと思うのです。
純粋に経済成長だけを意識すると、人口増であるアメリカの方が将来の経済成長の展望は明るいでしょう。
それは間違いなくアメリカを経済上の大国の位置に維持し続けるでしょう。しかし、それがアメリカ国民一人ひとりの幸せに直結するかは、アメリカ政府の腕前によりますし、今でもアメリカ国民の一人ひとりについては不安な要素は多いと言っても間違えではないようです。

こうして見てみると、人口減少問題あるいは少子高齢化問題とは人口が減少した社会や高齢化した社会が今の社会の延長線にではなくて、隣に突如して出現したらどうなるのか?といった視点での問題化であるように感じられます。そういう未来のことがだんだんと近寄ってきたから問題にしているのであって、そうなってしまった未来の社会からの視点では無いのですね。

10月 17, 2004 at 02:10 午後 人口問題 |

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う~ん・・・というか、人口が増えたり、減ったりすることが問題なのではなくて、それを当たり前のこととせず、その為に柔軟に対応できない社会制度が問題なんでは?とか思... 続きを読む

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