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2004.09.17

架空請求詐欺で敗訴・支払になるケース

産経新聞より新手の架空請求 少額訴訟など悪用 「無視」続けると敗訴に」

 ちょっと前に悪徳商法?マニアックスでも話題になった事例です。

架空請求は警察・消費者センター・ネット上の消費者被害相談などでも「無視して下さい」とアドバイスしています。業者が少額訴訟を裁判所に申し立てます。裁判所から被害者=被告に少額訴訟の呼び出し状が来ますが、これも「架空請求だから」と無視してしまうと、少額訴訟のルールで敗訴確定となってしまいます。つまり架空だった請求が裁判所というもっとも権威があるところに保証された確定した請求になってしまうのです。

一般には「敗訴したら控訴して上級審で争えば良いでは無いか」と考えますが、少額訴訟では一審(原則一回)で確定であり、控訴は出来ません。つまり最初の呼び出しに応じないとそれだけで敗訴です。産経新聞の記事では

架空の訴訟を起こされて精神的被害を受けたとして損害賠償請求を起こすのは都内在住の二十代の男性会社員。大阪市内を本拠とする出会い系サイト運営者が提訴した訴状が、大阪簡裁から届いた段階で「身に覚えがない」と弁護士に相談した。業者側が起こした訴訟は、東京簡裁に移された後、さらに東京地裁に移され、二十七日に審理が始まるという。

となっていて細かい事情が分かりませんが、日本司法書士連合会のサイト少額訴訟の解説

少額訴訟手続により訴えを提起しても、被告が通常の訴訟として審理することを求めた場合には、少額訴訟手続による審理は行なわれません。

とある通り、少額訴訟で勝ち負けを決しないと判断した場合に、少額訴訟ではなく通常訴訟で争うことにするしか手がありません。産経新聞の紹介している事例がこのケースなのか、少額訴訟で敗訴したので一般民事事件で再度訴訟を起こしたのかが分かりませんが、どちらにしてもやっかいなことです。

一方「架空請求が裁判所にバレる可能性があるだろう」と誰もが思うところですが、アングラ情報ですが少額訴訟を起こす原告=架空請求が裁判所にバレする可能性がある人物には本人が借金などで首が回らず、なんでも引き受ける人間を使う。という話しもあるようです。これは、Spam メールを送りつけるのに弱みのある人間を使うという話があるのと同様で、少額訴訟の規定にある「 同一の裁判所に年間10回を超えて申立てることはできませんも人を取り替えることで逃れているとも言えるでしょう。

9月 17, 2004 at 10:29 午前 セキュリティと法学 |

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