« 検索キーワードの不思議 | トップページ | いすゞのリコールで三菱を考える »

2004.09.10

裁判員制度に反対が多いと言うが

毎日新聞より「裁判員制度:「やってみたい」わずか17% 全国世論調査」

毎日新聞が今月3~5日に実施した全国世論調査(面接、成人男女4571人の中から2589人から回答を得た。回答率は57%。
裁判員に選ばれた場合、やってみたいかどうかを尋ねた結果、「やってみたい」17%、「義務なのでやる」24%、「やりたくない」は56%。
裁判員制度を「知っている」と答えたのは66%、「知らない」の32%。裁判員制度の導入で、現行の裁判よりも「よくなると思う」が37%、「思わない」が54%。

毎日新聞の論調は裁判員制度に否定的なトーンで書いているが、細かく見ると別の解釈もあるように感じる。

「やってみたい」と「義務だからやる」を足すと41%、「やりたくないが」56%、結構妥当なところでは無いだろうか?
そもそも現段階では裁判員制度での裁判員の拘束期間や職場での扱い、日当など何も決まっていないのだから「とりあえずやれる状況ではない」という判断の人も多いだろう。

毎日新聞の調査での実際の設問が分からないが「やりたい」「義務だからやる」と並んでいたら「条件が合わないからやらない」「義務でもやらない」と並べるべきでは無いのか?

さらには、年齢・職業・家庭環境なども調査項目に入れるべきだろう。ちょっと乱暴な調査だと思う。

裁判員制度で問題になるかな?と思うのは、法律の知識というより法律の使い方の知識が多くの国民は知らないのではないか?と思われるところにあると考えています。
裁判員制度は対象する事件を死刑が課される可能性のある事件となっていますが、併合罪の最高刑なんてのは普通は知らないでしょう。さらに法令を調べ・検討するとしてもそれ自体に技術が必要とかなると、裁判員の判断が助言する法曹界の人の代理になってしまうかな?とも思っています。
実際的には陪審制度の方が参審制度よりも現実的なのだろうか?参審制度でやっている諸国の実例を紹介するなんてのは無いのだろうか?

9月 10, 2004 at 11:03 午後 裁判員裁判 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2299/1406480

この記事へのトラックバック一覧です: 裁判員制度に反対が多いと言うが:

» 裁判傍聴 トラックバック 法律ちゃんねる
先日、偽造キャッシュカードによる銀行預金引き出し事件の口頭弁論を傍聴しました。 続きを読む

受信: 2004/09/13 22:39:41

コメント

裁判員制度ですが、原則3人の裁判官+裁判員6人、もしくは裁判官1人+裁判員4人という構成のようなので、複雑な部分は法曹の人間がサポートしてもらえると考えて問題無いのではないでしょうか。 しばらく、裁判中はイロイロな試行錯誤が続くでしょうが、法的に問題になるような判決は出ないでしょう。

裁判員の導入趣旨は、国民の感覚が裁判の内容に反映されることで、国民の司法への参加によって国民感情をリアルに判決に反映させると云うのが大きいのではと思います。

政治と法曹は別世界という観念が一般的ですから、そう考えると大きな進歩ではないかと思います。

私が一番問題だと思うのは、死刑が伴う裁判で「なにがなんでも死刑反対」という死刑反対派の人が裁判員になった場合と、そうでない場合の刑罰の不公平ですね。 それとも裁判員の意見は全員一致でなくても良いのかな?

投稿: いんて | 2004/09/14 17:33:00

酔うぞさん申し訳ありません。
なぜか私のトラックバックが二重についてます。
一つ削除しておいて欲しいです。

>いんてさん
裁判員の場合、原則全員一致をめざすものの、どうしても全員一致にならない場合は多数決による評決だったと思います。

裁判員制度の利点は、法律の専門家でない国民から見た素直な視点を判断に影響させるということだと思います。
したがって、検察・弁護側いずれの主張もフラットに判断し、意見を言うことが重要で、そのための環境整備さえ整えることができれば、いい制度になると思います。


投稿: toriatama | 2004/09/14 18:29:36

コメントを書く