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2004.08.20

三菱・UFJ、統合委員会が発足なのだが

三菱東京フィナンシャル・グループとUFJグループは19日、経営統合に向け首脳らで構成する「統合委員会」を発足させた。統合委員会は双方の持ち株会社の横断組織で、畔柳信雄三菱東京グループ社長と玉越良介UFJホールディングス社長がそれぞれ正副委員長を務める。持ち株会社首脳に加え、それぞれの傘下銀行トップや企画担当役員を加えた7、8人規模の指導体制になる見込み。
もっともらしい発表だが、ちょっとヘンじゃないか?
経営統合の実務というのはおそらくは非常に細部までつめることが必要だろう。その細部を詰めるのが統合委員会といった組織の仕事だろう。となると社長が細部をよく知っているということなるが、そりゃ建前であって担当者以上に知っているわけが無い。
 
 
 
この問題は製造業では970年代から問題になっていて、有名なのはトヨタのライン停止ヒモである。流れ作業で作業員が理由を問わず作業につまづいた場合にその作業員は直ちにライン上のヒモを引く、そうするとコンベア・ラインは直ちに停止する。一人の作業員の決断はそのラインに係わっている何人(十何人か何十人か)の仕事を止めて良い、という仕組みになっている。つまり現場の判断を最優先しているわけだ。これを現実のものにするのは絶え間ない訓練が必要だ。ちょっと訓練を怠れば「なぜ、ラインを止めた、このバカ」といったことになるに決まっている、それも計算に入れないと成立しない仕組みだ。
そういう訓練をしないと、通常の会社組織を優先することになる、つまり社長以下の職位・職階など組織図による管理になってしまう。これは社長が一番よく知っているというお約束になってしまう。
日機装の佐藤氏が発表した本で指摘したのは、
図面を作ると「担当・課長・部長」といった順にハンコを捺しているが、担当よりも部長の方がよく知っているとは言えないだろう、むしろ「製図・生産技術・加工担当」といった職務別に承認して最終的に図面を使う人が「これなら使える」と承認する方が妥当だ。
というものであった。これはどんな企業でも当てはまることだろう。今ではこの考えが普及しているからコンビニのような少量流通などが可能になったと理解している。ところが今回の「統合委員会」はまるで古いやり方そのものだ。こんなことを発表するよりも「実務小委員会を複数立ち上げた」とかの方が信頼できるというものだ。銀行業界の遅れが見えたと感じる。

8月 20, 2004 at 09:18 午前 経済・経営 |

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