« SUICA や ICOCA の捨て方は? | トップページ | 続・コードレス・プレゼンター »

2004.06.06

三菱自動車・元社長の事情聴取

朝日新聞より「三菱自元社長を聴取・クラッチ系統欠陥死亡事故で

神奈川・山口両県警は5日、97年から00年にかけて同社トップだった河添元社長から任意で事情を聴いた。

三菱ふそうによると、クラッチハウジングの破損は90年から03年までに67件に上る。
三菱自動車は欠陥の危険性を96年に把握しながらリコールせず、02年10月に山口県にドライバーが死亡する事故になったが隠し続けた。


クラッチハウジングが破損したのは、クラッチハウジングの強度不足ではあるが、外力で破壊されたわけではなく、内部構造であるクラッチやミッションの発する力に対して強度不足ということになる。

そうすると、強度不足なのか、内部で発する力が過大だったのか?という問題になる。

機械屋の常識としては、クラッチハウジングのような部品はよほどヘンなことをしない限り、常識的には強度不足にならない。これは主に製法よるものであって、極論を言えば紙でクラッチハウジングを作ることは不可能だろう。その逆に鋼鉄で作ったら、どうしても重くなってしまう。

問題は「常識的には」の部分であって、例えば極端に強馬力である戦車のようなもの(1000馬力以上)ではトラックなどと同じには出来ない。
どうように、内部の力の発生も「常識の範囲」にあることが、設計上のお約束なのだ。

クラッチハウジングが受け持つ力には、トルクと振動がある。
振動というのは、内部で回っている部品のアンバランスの量とか機構のガタによって変わる。その結果、クラッチハウジングが常識的に許している力よりも大きな力が発生することはあり得る。

つまり機械屋の常識は、こんな理由で「クラッチハウジングの交換ではリコールにならない」ということになってしまう。
三菱自動車が放置したのはこれが理由ではないだろうか?
であるとすると、これは「壊れても仕方ない」というものを売っていたし、事故になっても仕方ないと考えていたということになる。

警察は、元社長にこの件を聞いたのであろう。
当時の判断などが明らかになることを期待する。

6月 6, 2004 at 05:43 午後 もの作り |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2299/721960

この記事へのトラックバック一覧です: 三菱自動車・元社長の事情聴取:

コメント

コメントを書く