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2004.01.23

タイ産の鶏肉、輸入一時停止

農水省はタイからのニワトリの肉など家禽(かきん)類の肉の輸入を一時停止した。
これは、タイの上院議員(医師)が3人の鳥インフルエンザ感染者とみられる患者を検査した結果、1名が鳥インフルエンザ感染者であることを確認した、との情報を受けてのものである。

日本は鶏肉を年間173万トン消費(2002年度)しており、約54万トンを輸入タイ産の鶏肉は約19万トンである。つまりタイは日本が輸入する鶏肉の1/3を供給し、日本全体の鶏肉消費の1割をまかなっていたことになる。

タイ政府は3万羽の鳥コレラ感染を確認し、予防措置として85万羽を処理したとしている。

タイ産の鶏肉は、低価格ということでコンビニや外食産業で多く使われ、スーパーで販売されているのは、ほとんどが国産鶏肉、ケンタッキー・フライドチキンも国産鶏肉を使用している。

今回の農水省の措置は家畜伝染病予防法にもとづき「感染の有無がはっきりするまで、念のための措置」としている。確認以前の段階で家畜伝染病予防法を適用したのは、BSEでのアメリカの輸入禁止措置解除要求に対して「全頭検査と同等の措置」を要求しているのと軌を一にする行政姿勢であると評価できる。
ワールドビジネスサテライト(テレビ東京)では、外食産業も「消費者の安心を保証するためには全頭検査と同等の保証が必要」と主張していた。
つまり、農水省が消費者向きの行政を海外向けとは言え実施しているのは、かつての農林省が米の生産を代表とする、生産者保護の行政を行っていた時代から見ると180度の方向転換とも言えるが、これには背景があって、食糧庁が廃止され総合食料局になった時点で決まっていた方向と言えるだろう。

BSE対応について、アメリカが「消費者は心配するのではなく。理性で判断するべきだ」という消費者をバカにしたとしか思えない発言とは対照的であると思う。

読売新聞より
東京新聞より
ZAKZAKより
毎日新聞より
日経新聞より

1月 23, 2004 at 12:42 午前 医療・生命・衛生 |

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