« RE:SARSのデータ | トップページ | 380円 »

2003.12.20

RE2:SARSのデータ

>ところが注目するべきことは、上海はSARSの報告がありません。
>同じ中国でも北京、天津という大都会では報告あるのに、
>上海には無い。

トロントでは流行状態であり、アメリカ、ロンドンでも患者に接触したことで感染したと推定される患者が出ています。
日本ではアメリカやロンドンと同様に患者の報告はあったようですが、流行していないのは上海などと同じじです。

日本は島国ですから、ロンドンで流行しなかったのと同様なのかもしれませんが、ハノイやトロントの流行を考えると中国国内でありながら、上海では流行しなかった、ということの方が注目に値するでしょう。

明らかに、ほんの僅かな都市の機能の差がSARSを流行させてしまうか、どうかの分かれ目であったように見えます。
そして、上海は中国でもっとも近代化が進んでいる都会です。また、豊かな地域でもあります。

この都市によって流行した・しなかったことの理由として、下水道など衛生設備の程度の問題が挙げられています。最初の流行地になって香港では、高級マンションの風呂場の流しのトラップが生活の習慣の問題で機能せず、他の部屋と下水管を通じて空気が通っていた、という報告があります。

トロントの流行は院内感染であったようで、この点については日本でも院内感染は他の病気では確認されているので、トロントの例では当初SARSだと認定されない肺炎患者からの感染が原因らしいとされています。

いずれにしろ、かなりきわどいところで感染を逃れることが出来た、というのが本当のところのようで、衛生状態の管理などを、個人レベルから都市レベルまで上げることが、伝染病の流行を抑えるということでは、ロンドンで1854年にコレラの流行が共同井戸の利用者に感染したことを突き止めて、疫学の研究が一気に進んだ時代となんら変わりがない、と言えるでしょう。

酔うぞ拝

12月 20, 2003 at 12:18 午前 医療・生命・衛生 |

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2299/36550

この記事へのトラックバック一覧です: RE2:SARSのデータ:

コメント

コメントを書く